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NTTデータ、国際通貨基準に準拠した統合業務パッケージ『A.S.I.A. Ver.2.5』を発売

1998年12月09日 00時00分更新

文● 報道局 中山実

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 (株)NTTデータは、国際通貨基準に準拠した統合業務パッケージ(ERPパッケージ)『A.S.I.A.(エイジア、Alternative Solution for International Accounting) Ver.2.5』を'99年1月1日に発売すると発表した。

 『A.S.I.A. Ver.2.5』は、“システム管理モジュール”や“一般会計モジュール”など21種類のモジュールが組み合わせられており、会計、販売管理、購買管理、生産管理などの基幹業務処理が行なえる統合業務パッケージ。連結決算やキャッシュフローなどの国際会計基準に準拠し、マルチ通貨、マルチ言語に対応している。また、Microsoft ExcelやMicrosoft Wordと連携してレポートを作成することも可能。

 NTTデータのパッケージインテグレーション本部国際担当Project-A.S.I.A.プロジェクトマネージャー岡部摩利夫氏は「日本版金融ビックバンに対応した製品」と語り、アジアに進出している日系企業を主なターゲットとしていくという。

NTTデータのパッケージインテグレーション本部国際担当Project-A.S.I.A.プロジェクトマネージャー岡部摩利夫氏NTTデータのパッケージインテグレーション本部国際担当Project-A.S.I.A.プロジェクトマネージャー岡部摩利夫氏



 サポートする言語は、従来版の日本語、中国語(簡体字)、英語に加え、韓国語、中国語(繁体字)、スペイン語、フランス語の7ヵ国語に増えている。為替レートは、TTM(対顧客売り相場)、TTB(対顧客買い相場)、TTM(対顧客中値)、社内レートに加え、貿易業務で使用する現金売り相場、一覧払い輸入手形決算相場、信用状付き一覧払い手形買い相場など計10種類のレートをサポートしている。なお、通貨は“ユーロ”にも対応している。

 また、海外に拠点を持つ日本企業向けに、新たに“バーチャルカンパニー(VC)モジュール”と“インターナショナルアカウンティング(IA)モジュール”の2種類のモジュールの追加している。

 VCモジュールは、現地の会計基準(会計期間や法制度)に基づいて作成された会計データを、親会社の国の会計基準や国際会計基準に基づく会計データに調整するモジュール。IAモジュールは、VCモジュールで調整された会計データを基に、連結決算用の基礎データの作成や、グループ企業内の売掛金および買掛金の相殺情報の管理などを行なうモジュール。VCおよびIAモジュールを使うことにより、月次単位での連結業務に必要な、標準化された連結用財務会計データを海外現地法人や国内関連子会社などから素早く収集できるという。

 そのほかの機能拡張では、ウェブブラウザーで利用できる機能として、従来の一般会計処理に加え、受発注管理機能と在庫照会機能が追加された。また、日本市場向けに、NTTデータの提供するエレクトロニックバンキングサービス“ANSER”との連携に対応したモジュール“エレクトロニックバンキングモジュール”の追加、消費税への対応、在庫管理での製造番号およびロット管理機能の追加などが行なわれている。

 対応OSは、Windows 95/98/NT4.0。スタンドアローンでの利用のほか、データベースにMicrosoft SQL Server 6.5を使うことで、クライアント/サーバー型で利用可能。価格は、モジュール別に10万円から50万円。ユーザ-数に応じて別途ユーザーライセンス料(1ユーザーにつき7万円から)が必要。

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