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【RoboCup-98】“RobCup-98 ジャパンオープン”決勝戦の結果は?

1998年04月13日 00時00分更新


 東京・青山TEPIAにて9日に開幕した“RobCup-98 ジャパンオープン”(主催:(社)人工知能学会、RoboCup日本委員会、(株)日本経済新聞社)の決勝戦が、11日に開催された。特に、シミュレーションリーグでは、予選の時と異なり、電子技術総合研究所が作った実況ソフトによる試合経過の実況・解説がつき、決勝戦を盛り上げた。

・シミュレーションリーグ決勝戦

 ソフト上でサッカーを行なうシミュレーションリーグの決勝戦は、安藤友人氏の“Andhill(アンドヒル)”と中部大学の“Kasugabito-II”という昨年のRobCup名古屋大会の準優勝チーム同士の戦いとなった。



 シミュレーションリーグの決勝戦では、電子技術総合研究所が作った、シミュレーション・サッカー実況ソフトが試合経過の実況を行なった。これは、試合の経過を分析して状況にあった実況を合成音声で行なうもので、誰がボールを追いかけているか、どの選手がドリブルしているか、といった実況だけでなく、「昨年のチームよりムダな動きが少なくなりました」、「関(選手名)から原(同)へのパスは、定石のようです」といった解説も行ない試合を盛り上げていた。



 試合は、“Kasugabito-II”が2点先取したものの、すぐさま“Andhill”が4点取り返して、前半を終わった時点で2対4。ハーフタイム中に、“Kasugabito-II”は、プログラムの入れ替えを行なったもの後半1点とっただけに終わり、最終的に“Andhill”が、7対4で勝利した。



 制作者の安藤友人氏(写真右側)は、「フランス大会にも出場して、昨年決勝戦で負けたドイツのフンボルト大学チームともう一度戦いたい。“Andhill”はムダな動きがなくなったので、フンボルト大学チームのソフトが昨年のまま勝てるはず」と語った。

・実機リーグ小型部門決勝戦

 ソニーコンピュータサイエンス研究所、東京大学などが作った“J-star-98”(写真奥)対“宇都宮・東京大学連合”(写真手前)。この対戦は、2日目にも行なわれたが、初日の反省からプログラムを書き換えたこともあり、「今大会随一の名勝負だった」という。しかし、決勝戦は土曜日の午後ということもあり、会場には多数の観客がつめかけ、光の状態を変えないためにフラッシュを使った撮影の禁止、携帯電話の使用禁止に加え、オレンジ色のボールと間違えてしまわないように、オレンジや赤色の服を着ている人には、それを隠すようにしてもらうなどの対策を講じたものの、それでも電波状態がかなり悪い状況にあって、ロボットは思うように動かない。



 試合は、前半に“J-star-98”が1点先取したものの、後半には“J-star-98”のロボットが、“宇都宮・東京大学連合”チームをアシストするかたちで得点。1対1で迎えた終了直前に、“J-star-98”がロングシュートを決めて勝利した。

・実機リーグ中型部門決勝戦

 実機リーグ中型部門の決勝戦は、奈良先端科学技術大学院大学の“RoboCup-NAIST”対、大阪大学の“Trackies”。試合開始早々“Trackies”の自立型ロボットが、ゴールに向かって走り出したまま壁に激突して、前部のプレートが壊れるというアクシデントが発生。双方、膠着状態が続き、0対0のまま試合終了。その場で競技を行ない、PK合戦となった。



 PK合戦のルールは、センターサークルにボールを置き、蹴るロボットは1分間なら何度ボールを触っても良いというもので、各チーム2回ずつキックする。先攻の“Trackies”は、1回目のPKでゴール。「PK用のプログラムが組まれていない」こともあって、それ以降は両チームとも決まらず、結局“Trackies”が勝利した。

・JSAI優秀賞も発表

 決勝戦の表彰とともに、“RobCup-98 ジャパンオープン”の主催者である(社)人工知能学会は、技術的に優れたチームを表彰するJSAI優秀賞も発表した。同賞では、賞状とトロフィーだけでなく、賞金もつけられており、「フランスに行って勝ってくることが義務づけられている」という。



 JSAI優秀賞の授賞チームは以下のとおり

・実機リーグ中型部門
 “UTTORI United”(宇都宮大学、東洋大学、理化学研究所)

・実機リーグ小型部門
 “宇都宮・東京大学連合”(宇都宮大学、東京大学)

・シミュレーションリーグ
 “Gemini”(東京工業大学)
 “Kasugabito-II”(中部大学)
 “NITStones”(名古屋工業大学)

 RobCup自体が、2回目の開催ということもあって、技術的な部分で解決すべき課題が数多く残され、各チームともに試行錯誤を繰り返している段階にあるようだ。また、技術的、論理的な課題だけでなく、たくさんの観客、照明状態、電波状況など、実験室と異なる環境で、どうやって狙いどおりにロボットを動かすか、という部分でも多くの課題が残されている。ロボットがサッカーらしい動きをするのは、試合中のごくわずかの時間にすぎないが、結構な数の観客がつめかけ、テレビや新聞などの大手マスコミも取材にくるのは、ロボットによるサッカー大会という企画自体が、テクノロジーの持つ“夢”を体現しているからだろう。

 なお、RoboCupフランス大会は、7月4~9日にフランス・パリのラ・ヴィレット科学産業シティで開催される。また、次回の“RobCup ジャパンオープン”は、ストックホルム大会の予選として、'99年5月に名古屋で開催される予定。(報道局 佐藤和彦)

・RoboCup公式サイト
 http://www.robocup.org/RoboCup/RoboCup.html

・“RobCup-98 ジャパンオープン”の初日のレボート
 http://www.ascii.co.jp/ascii24/issue/980409/topic10.html

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