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ヤマハが往年のシンセサイザー『DX7』を再現するXGプラグインボード発表

1998年04月08日 00時00分更新

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 ヤマハ(株)は、'83年に発売した同社のデジタルシンセサイザー『DX7』を、コンピューターミュージック用の音源として再現した、ヤマハXGプラグインボード『PLG100-DX』を5月1日に発売する。



 『DX7』は、発売以来世界で30万台を超えるベストセラー商品で、国内外のプロのミュージシャンから、アマチュアまで広く使われている。最近では、コンピューターミュージック用に、ピアノやギターなどの楽器と並んで『DX7』の音色をデジタル録音して“DXエレピ”、“DXブラス”などの音色名に組み込まれるなど、いまだに、『DX7』の音色が求められている。現在はPCM音源が一般的になっているが、『DX7』のFM音源の音が欲しい、というニーズを受けての発売となった。

 同製品は、デジタルシンセサイザー『DX7』の音源部分を、最新のFM音源LSIで再現した、拡張音源ボード。同社の音源モジュール『MU100』、『MU100R』、『MU100B』などの『MU100』シリーズに組み込むことにより、『DX7』の音色をコンピューターミュージックで利用できる。また、当時の『DX7』に内蔵されていた、オリジナルの64音色だけでなく、最新の912音色を内蔵している。内蔵している音色はすべて、XGフォーマットに対応している。



 同製品は、『MU100』、『MU100R』のパネルボタンから操作できるほか、パソコンからコントロールするソフト、『DX Simulator』と『DX Easy Editor』(ともにWindows95対応)が同梱されていて、これまで『DX7』では難しかった音色づくりが容易になっている。



 発表会の席上、カシオペアの向谷実氏はデモンストレーションを行ない、『DX7』の音色の開発にも携わったといい、「DX7は当時革命的な楽器だった。これまでのアナログシンセサイザーの限界を超えて、ミュージシャンたちのレコーディングを変えた」と当時の驚きを振り返り、「いまだにPCMよりFM音源のほうが、高音の音のヌケはすごくいい。DX7はカシオペアの曲の幅を広げ、発想を広げてくれた」と語っていた。(報道局 庄田恵美)

http://www.yamaha.co.jp/

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