このページの本文へ

WebTV、専用端末のソフト無償アップグレードサービスを6月下旬に実施

1998年04月08日 00時00分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷


 ウェブ・ティービー・ネットワークス(株)は、WebTVサービス加入者を対象に、専用端末のソフトアップグレードサービスを無償で実施すると発表した。実施時期は6月下旬を予定しているという。



 今回のアップグレードサービスは、'97年12月の日本国内サービス開始以来、2回目。新しく加わる機能は以下のとおり。

画面印刷機能

 端末背面のプリンター端子にプリンターを接続し、画面のカラー印刷ができるという。アップグレードにより対応できるプリンターは、キヤノン(株)の『キヤノンBJプリンタ』12機種と、日本ヒューレット・パッカード(株)の『HP DeskJet 694C』。

ピクチャーメール/ボイスメール作成機能

 端末背面のビデオ入力端子に直接ビデオカメラや、ビデオ出力端子付きのデジタルカメラを接続し、リモコン操作により、静止画や音声を電子メールに取り込んで送信できるという。音声は、マイク端子に接続したマイクからの取り込みも可能。

56Kbpsモデム内蔵

 専用端末の内蔵モデムの通信速度が、33.6Kbpsから56Kbpsに向上(ハードの変更は必要ない)。

子ども向けの利用環境設定

 1端末につき5人のユーザーが使用可能。各ユーザーごとに利用環境を、“通常モード”、教育上好ましくないコンテンツへのアクセスを制限する“SurfWatchモード”、“SurfWatch”によるフィルタリングに加え、子ども向けコンテンツにしかアクセスできないようにする“キッズモード”の3種類から選択できるという。

チャット/ニュースグループ機能

 日本語、および英語のチャット/ニュースグループをサポート。

拡張カラオケ機能

 現在のカラオケ機能に加え、背景画像の指定、および端末背面のマイクロホン端子にマイクを接続し、曲と声をミキシングしたり、エコーをかけたりできるという。利用時間表示機能も追加される。

 なお、発表会の席上では米ウェブ・ティービー・ネットワークス社の社長兼CEO、スティーブ・パールマン氏の質疑応答が行なわれた。

----昨日、ソニーとマイクロソフトの提携が発表されたが、ソニー、およびマイクロソフト社との同社との関係は。

 「今回、ソニーとマイクロソフトの提携はデジタルテレビの分野にわたってのもの。すでに、WebTVを通して、ソニー(ソニーはWebTVセットボックスを開発・販売している)とマイクロソフトとの関係はあった。今後、この関係は、さらに強化され、ソニー、マイクロソフトとともに、WebTVの機能を高めることができる」

----テレビ放送局との業務提携の発表はないのか。

 「今回、テレビ放送局との業務提携の発表はないが、放送局との緊密な関係は重要。米国では、いくつかのテレビコンテンツ業者との提携を発表した。今後、日本市場でのWebTVが普及すれば、このような発表を行なうだろう」

----プロバイダーを問わず、WebTVが利用できるようになるのか。

 「米国では、新しい機能“Open ISP”により、プロバイダーを問わずWebTVが利用できるサービスを始めている。今後、ソニーのボックスを使用しながらも、プロバイダーを問わず、WebTVが利用できるサービスを開始する予定。日本での具体的なスケジュールは未定」

----セットボックス単体の販売方法以外の販売方法は検討しているのか。

 「米国では、ケーブルテレビ会社TCIが『Microsoft CE2.0』と『WebTV』搭載のセットアップボックスを500万台販売すると発表した。このセットアップボックスに用いられた技術は、世界中に適応可能。適切な状況で展開していく予定だ」と、同氏は語った。

(報道局 西川ゆずこ)

http://webtv.co.jp/

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン