三井物産(株)は、米Foundry Networks社開発のレイヤー2/3/4対応スイッチ製品『ServerIron
Switch』を5月上旬に発売する。価格は180万円。10/100BASE-Tポート8基を装備、最大400~500Mbpsデータ転送が可能としている。
ServerIronは、TCP/UDPポートナンバーによって、ネットワーク上のトラフィックを認識、接続した複数のサーバーへのトラフィックを自動的に分散する“サーバーロードバランス”機能を備えている。分散方式は、アクセスさせるサーバーを順番に替える“ラウンドロビン方式”、トラフィックのもっとも少ないサーバーへアクセスさせる“最小コネクション方式”、各サーバーへの負荷の割合をあらかじめ設定する“荷重分配方式”の3とおり。
ServerIronにHTTP用サーバー、FTP用サーバー、メールサーバーなど複数のサーバーを接続する場合でも、IPアドレスはひとつでよく、クライアントからは1台の仮想サーバーとして扱える。
障害回避機能としては、あるサーバーに障害が発生した場合、他のサーバーにアクセスを自動変更するほか、2台のServerIronを用いれば、片方のServerIronが故障した場合に1秒以内でもう一方を稼動させ、通信を中断させない、などがある。
三井物産では、複数のサーバーにトラフィックを分散することで大型サーバーを用いる必要がなくなるとし、Webサービス、ニュースサービス、ビデオサービスを行なう企業などへの販売を見込んでいる。
また、同社は既存のFoundry社製品の価格改定を行なうことも併せて発表した。販売店のアダムネット(株)によって4月15日から実施するもので、最大で40パーセント値下げする。(報道局 浅野広明)
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