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ローランドが3次元立体音場処理ソフトウェア・パッケージを発表

1998年04月06日 00時00分更新

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 ローランド(株)は、3次元立体音場処理ソフトウェア・パッケージ『Creating 3D Sound』を6月25日に発売する。価格は5万円。パッケージには、同社が開発した3次元音像定位装置、RSS-10(Roland Sound System)をコントロールするソフトウェア『RSS-Staff』(Windows95版、Macintosh版)、制作に必要な音素材集、解説書などが含まれている。



 RSS-10のコントロルソフト『RSS-Staff』は、複数のRSS-10を制御できるほか、マルチスピーカーの3次元空間の演出が可能。遠ざかる音や近づいてくる音などもリアルに再現でき、再生空間でより広い空間の演出も可能。リスナーの向きと位置が自由で、ドップラー効果フランジングなどもできる。パソコンの画面上で、音を移動させる軌跡を、マウスやタブレットを使い描くだけという、容易な操作方法も魅力だ。

 発表会の会場では、同製品を使ったデモンストレーションとして、サウンドデザイナーの西谷喜久氏により、実際に今月オープンする山形県遊佐町の鳥海自然文化館“遊楽里(ゆらり)”のイマジネーションギャラリーで導入された作品事例が紹介された。



 もちろん、マルチスピーカーによる再生やRSS-10のシステムは、同製品だけで実現するものではなく、トータルのシステムとして使うもの。RSS-10のハードが約30万円、スピーカーなどを含めると2000万円以上になる。同社では初年度の予定販売数を1000台としており、主に博物館、テーマパークなどの建築施設をターゲットとしている。(報道局 庄田恵美)

http://www.rolandcorp.com/japan/index.html

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