(社)コンピュ-タエンタテインメントソフトウェア協会が主催する、“コンピュータエンターテインメント・ソフトウェア・アカデミー大賞'97”(CESA'97)の受賞作品の発表および表彰式が、東京六本木のヴェルファーレで行なわれた。
“CESA大賞'97”は、'97年1月1日から'97年12月31日の間に発売された、コンピューターエンターテインメントソフトウェア作品のうち、応募のあった作品の中から選ばれるもの。今回は88社380作品の応募があり、その中から24社54作品がノミネートされていた。
選考方法は、CESA大賞はノミネートされた作品の中で、ユーザー、CESA会員からの得票数がもっとも多い作品。優秀賞は、ユーザーの支持を獲得した作品。部門賞は、プログラミング、シナリオ、グラフィック、サウンド、キャラクターの5部門において、CESA会員の専門職能者により選定。審査員特別賞はCESA大賞“アカデミー委員”により選定される。なお、ユーザーの投票は、“東京ゲームショウ'98春”の会場や、ゲーム販売店、電話、インターネットなどで投票を受付け、総投票者数は、12万7332名にのぼった。
CESA大賞の意義について、アカデミー委員会のメンバーである、(有)スタジオベントスタッフ代表取締役の山下章氏は「ゲームを作ったクリエーター達の励みになること。TVゲームの年輪を刻むことができること。また、TVゲームの進化に貢献した作品にスポットを当てることができるのが、大きな意義である」と語っていた。
●CESA大賞
(株)スクウェアの『ファイナルファンタジーVII』(PS版)が受賞。受賞した代表者は「歴史の長いゲームなので、多くのスタッフを代表してお礼を申し上げます」と語り、シリーズ8作目の制作に対しての質問には「つくるはずです……へっへっへ」と笑いながら言葉を濁していた。
●優秀賞
(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントの『I.Q~インテリジェントキューブ』と『グランツーリスモ』、(株)ゲームアーツの『GRANDIA(グランディア)』、(株)タイトーの『電車でGO!』、任天堂(株)の『ヨッシーストーリー』の5作品が受賞。
●部門賞
プログラミング部門は(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントの『グランツーリスモ』、シナリオ部門は(株)スクウェアの『ファイナルファンタジーVII』、グラフィック部門にはプログラミング部門賞も受賞した『グランツーリスモ』、サウンド部門はこれまたシナリオ部門を受賞した『ファイナルファンタジーVII』、キャラクター部門は(株)ナムコの『風のクロノア』が、それぞれ受賞した。
●審査員特別賞
オンラインゲームのポピュラリティーを獲得したとして、エレクトロニック・アーツ(株)の『ウルティマ
オンライン』、年輪を重ねているゲームとして(株)アスキーの『ダービースタリオン』、斬新なアイデアをゲームに盛り込んだテクモ(株)の『モンスターファーム』、以上の3作品が受賞した。(報道局
庄田恵美)http://www.cesa.or.jp/