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インテル、「ノートパソコンにもP6アーキテクチャーを」

1998年04月02日 00時00分更新

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 今回、全世界のトップをきって発表されたノートパソコン向けの『モバイル PentiumIIプロセッサ』は“Deschutes(デシュート)”というコード名で開発されていたもの。

 0.25μmプロセスを採用したほか、MMXテクノロジー、DIB(デュアル・インディペント・バス)アーキテクチャー、ダイナミック・エクゼキューションなどのデスクトップ用PentiumIIプロセッサーと同じ技術が搭載されている。内部コア電圧は1.7V(I/Oは2.5V)で、266MHz版での消費電力は7.8W(233MHz版は6.8W)。システム・バスクロックは66MHzで動作し、16KBの1次キャッシュと512KBの2次キャッシュを搭載する。

 同クロック周波数である、デスクトップ向けのPentium-266MHzとベンチマークテストで比較すると、“Winbench98”で32~35パーセント(整数演算処理)、“Nortonマルチメディア”で20~24パーセント、“Winstone98”で10~14パーセント、“Winbenchi98 FPU”で32~33パーセントの性能の向上が見られるという。

 



 パッケージはミニ・カートリッジ製品と、『モバイル 440BX』チップセットのノース・ブリッジを搭載したモバイルモジュール製品がある。モバイルモジュールのPentiumIIプロセッサーでは、同じくモバイルモジュールタイプのMMX Pentiumプロセッサーからの乗せ換えなどもスムーズに行なえるとし、PCメーカー各社は、開発コストを低減できるとしている。

 発表会場でも、MMX Pentium-266MHzを搭載したノートパソコンを使用して、モバイル PentiumII-266MHzへの乗せ換えデモンストレーションが行なわれ、移行の容易さ、パフォーマンスのアップをアピールしていた。なお、第2四半期後半にはAGP対応のモバイルモジュール製品が出荷される予定だ。

 '98年は同社製のプロセッサーを採用した、ハイエンドのサーバー製品からノートパソコンまでのすべてのセグメントにおいてP6アーキテクチャーに移行するとしており、今回の発表もこうした流れの一環にある。とりわけ、“1000ドルPC”を代表とする“PCユースの多様化”の中で、(特に日本での)ノートパソコンの需要も拡大し、デスクトップ並みの性能が求められているのだ。同社では、今回の発表により、ノートパソコン分野でも“P6ベース”への移行を推進することで、ノートパソコンユーザーのニーズに応えていく。(報道局 井上哲郎)

http://www.intel.com/mobile/PentiumII/

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