インテル（株）は、ノートパソコン向けの『266MHz版モバイルPentiumIIプロセッサ』および『233MHz版モバイルPentiumIIプロセッサ』を発表した。ミニ・カートリッジタイプとモバイル・モジュールタイプがあり、価格はミニ・カートリッッジタイプの233MHz版が1000ロット時6万460円、同じく266MHz版が9万300円など。
0.25μmプロセスを採用、動作電圧は1.7V（I/Oは2.5V）、トランジスター数は880万。512KBの2次キャッシュを内蔵し、デスクトップ・パソコン向けのPentiumIIプロセッサーと比べて、6分の1のサイズと4分の1の重量、5分の1の消費電力を実現したという。
ベンチマーク『Winbench98』の結果によれば、モバイルPentiumII-266MHzでは、同クロック周波数のMMX
Pentiumプロセッサーと比較して、整数演算処理で約32～33パーセント性能が向上したという。
同社では、「年末までにモバイルPentiumII-300MHzを出荷する」と語っているほか、ノートパソコンに採用されるCPUのうち、モバイルPentiumIIプロセッサーの占める割合が、'98年第4四半期には約50パーセント、'99年第2四半期には約90パーセントになると予想している。
同時に、PCメーカー各社から同プロセッサーを採用したノートパソコンが発表され、発表会場での展示、デモンストレーションが行なわれた。（報道局 井上哲郎）
 | 会場に展示されていた参考出展モデル（左から松下電器産業、日本電気、日本アイ・ビー・エム） |
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