AT&Tアジア・パシフィック・グループなどが主催する、小・中・高等学校対象のWebサイト制作コンテスト“AT&Tバーチャルクラスルーム・コンテスト'97”の受賞校発表および表彰式が本日、東京・千代田区のホテルニューオータニで行なわれた。
同コンテストは、インターネットで異国間の交流を促進することを目的に創設されたもので、異なる3ヵ国の学校が1チームとなりWebサイトを共同制作し、その成果を競い合う。今回で2回目となり、35ヵ国231校が参加した。
Webサイトの審査は、小学校部門と中・高等学校部門に分けられ、それぞれグランプリ、準グランプリ、3位、入賞が選出された。
小学校部門でグランプリに輝いたのは、“Kids Speak and Kids Do and
Kids Think”(作品番号VC-04)。英国のBurley in Wharfedale Middle School、オーストラリアのEmerald
Primary School、米国のSixth Avenue Elementary Schoolの3校が共同制作した。英語を母国語とする英国、オーストラリア、米国の3ヵ国における語彙の差違、文化の差違などがテーマ。同じモノでも異なる表現する用例を集めたり、遊び方や余暇の過ごし方の違いを調べたりしている。
準グランプリには、“Cultural Survival”(VC-07。日本、スウェーデン、オーストラリア共同制作)、3位には“Children's
Perspective”(VC-01。ニュージーランド、カナダ、オーストラリア)が選ばれた。
また、中・高等学校部門のグランプリは、“Peace -- An Adventure!”(VC-39)。日本の兵庫県立姫路飾西高等学校、カナダのAthens
District High School、米国のPasco High Schoolの3校が受賞した。ヒーローとヒロインが宝探しの冒険に出るという、アドベンチャーゲームのようなストーリー展開が評価された。旅をしながら日本、カナダ、米国の歴史や文化が学べるようになっている。
準グランプリには、“Cultures Compared”(VC-42。ベルギー、マレーシア、リトアニア)、3位には、“Contact
98”(VC-40。日本、カナダ、英国)が選ばれた。
受賞作品を含めたすべての参加作品は、いずれも専用Webサイト(http://www.vc97.attjens.co.jp/INDEX_J.HTM)で閲覧できる。
AT&Tアジア・パシフィック・グループ代表取締役社長兼CEOのJoann
Ezzell(ジョアン・エゼル)氏は、「子どもたちは、国境を意識しないコミュニケーションの未来形に触れることができたと思う」などと話した。
子どもたちにとっても、
「コンピューターや別の国の人のことをたくさん学んだ」
「メール友達と今回初めて会い、友達になれてうれしかった」
「私の人生を変えるような経験だった」
「初めて知り合った人たちとの共同制作は、家族を作っていくような作業だった」
などなど、評判は上々だった。(報道局 浅野広明)
http://www.vc97.attjens.co.jp/INDEX_J.HTM