メンター・グラフィックス・ジャパン(株)は、米メンター・グラフィックス社のマイクロテック事業部がマイクロソフト社とWindowsCEのライセンス契約を結び、ライセンスの販売とWindowsCE用の組み込み専用ツール『Microtec
Toolkit for WindowsCE』を発表した。
WindowsCEのライセンスの販売と、ツールキットの提供およびサポートをトータルで提供する初めての“One-stop-shop”となる。WindowsCEのライセンス販売は4月から、ツールキットはPowerPC対応版をの出荷を第3四半期から開始する。日本での価格は未定(米国のWindowsCEのライセンスを含むツールキットのパッケージ価格は7000ドルから)。
Microtec Toolkit for WindowsCEの、“Microsoft C/C++およびJavaコンパイラー”は、『Microtec
C++』および『Microsoft Visual C++』とソースレベルで互換性を持ち、言語拡張やROM化、サイズとパフォーマンスの最適化などの組み込み用途に特化した拡張機能を装備。WindowsCE用のシステム・レベル・デバッガー“XRAY
Debugger for WindowsCE”は、異なるタイプのCPUが混在するシステムでも利用できるなどの“マルチタスク機能”を搭載し、短い開発期間で信頼性の高い、高性能な機器を開発できるとしている。
同社では、新しいアプリケーションを開発するためには、共通化されたプラットフォームが必要だとし、WindowsCEは、“標準化されたAPI”や“親しみやすいGUI”、“多種のCPUをサポート”、“豊富なソフトウェア資産”などの利点を持つと指摘。民生家電や携帯電話、オフィス機器、POSシステム、キオスク情報端末などをターゲットに、組み込み市場でのWindowsCEの利用を促す方針だ。また、長年にわたるリアルタイムOS『VRTX』の開発・販売においての実績を基に、VRTXおよびWindowsCE両方のアプリケーション開発を支援していくとしている。(報道局 井上哲郎)
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