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“第1回 マルチメディア・バーチャル・ラボラトリ国際シンポジウム”開催

1998年03月25日 00時00分更新

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 郵政省や電機メーカーなどが参加するマルチメディア・バーチャル・ラボ開発推進協議会は、“第1回 マルチメディア・バーチャル・ラボラトリ(MVL)国際シンポジウム”を開催した。東京小金井市の通信総合研究所をメイン会場に、神戸のサブ会場とデジタルHDTVで結び、双方で講演や質疑応答を行なった。

 “マルチメディア・バーチャル・ラボラトリ(MVL)”とは、大学や研究機関同士の共同研究や研究交流を推進するために、各地に分散する研究機関をネットワークで結び、ひとつの研究所で共同作業を行なっているような環境を構築する、仮想研究所のことをいう。同協議会は、そのMVLを実現するための基礎研究や、技術交流などを推進している。

 米イリノイ大学のAndrew E. Johnson(アンドリュー・ジョンソン)助教授が、バーチャルリアリティー空間の中でデザイン、訓練、教育、科学分野のビジュアライズやコンピューターの運用を行なうシステムCAVERN(“CAVE”リサーチ・ネットワーク)を紹介。CAVERNは、複数の人が同じバーチャル空間を見ることができるシステムで、相互に離れた研究機関の共同研究や共同開発に適している、という。また、シンガポール国立スーパーコンピューティング研究センターのHong-Yee Wong(ホン・イー・ウォン)氏もCAVERNを利用した、工場内の気流測定の実例などを紹介した。



 別会場では、2台1組のビデオカメラで4方向から写すことにより、ディスプレー内に3D-CGを構築するシステムや、有線のセンサー付きグローブによって、遠隔地にいる人に部品の取り付け位置や角度を画像情報のかたちで伝えるシステムのデモなども行なわれていた。

 



 現在、郵政省の通信総合研究所は、日本、韓国、シンガポールの3ヵ国共同によるAPII(Asian Pacific Information Infrastructure)という名称の、インターネット技術の基礎研究を行なうなど、MVL普及に向けて、徐々に基盤整備を進めており、研究者を中心に、その潜在的な可能性に大きな期待が向けられている。(報道局 佐藤和彦)

http://www.iijnet.or.jp/scat/mvl/

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