このページの本文へ

富士電機がNCでSI事業に進出

1998年03月24日 00時00分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷


 富士電機(株)は、NC(ネットワークコンピューター)端末『NC-10』を発表した。米サイリックス社のMediaGX-133MHzを搭載し、メモリーは標準で64MB。サイズは幅53×奥行き227×高さ290mm。Solaris2.5.1以上を搭載したサーバーに接続し稼働する。重量は約2.9kg。価格は8万8000円。またLAN機器、基本OSやアプリケーションなどのソフトウェア、サポートサービスをセットにした“NCバスケット”(日本語版)を米Network Computer社(NCI)、日本オラクル(株)と共同で企画・開発し、発売した。価格は88万円で、初年度に500セットの販売を見込んでいる。

 



 NCにおけるオラクルとのハードウェアパートナーは、船井電機(株) 、ユニデン(株)など、同社で5社め。今後は第4四半期(4~6月)にWindowsNTサーバー対応のNCバスケットを発表する予定。またNC用のアプリケーションやコールセンターなどで用いる専用端末などの開発を行なう。オフィスや工場など、さまざまな業種むけのシステム・インテグレーション事業に本格的に乗り出していくという。

 今回の発表に関して、NCIのCEO(Chief Executive Officer)のDavid Roux(デビッド・ルー)氏は、「ハードに加えてソリューションを提供するという点で重要なパートナーシップ。富士電機は産業界でも卓越したポジションにあるので、NCの市場拡大を期待する」とコメントした。また日本オラクル代表取締役社長の佐野力氏は、「工場の生産現場でのNCの魅力は、Windowsのようにバージョンアップのわずらわしさがなく、10年使えること。日本と東南アジアの工場でNCの導入が進むだろう」と述べた。(報道局 若名麻里)

http://www.fujielectric.co.jp/nc/

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン