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【ゲームショウ】インテルがオープン・アーケード・アーキテクチャー対応ゲーム機を発表

1998年03月20日 00時00分更新

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 インテル(株)は千葉・幕張メッセで開催中の“東京ゲームショウ'98春”にて、パソコンをベースとしたアーケードゲーム機規格“OAA(Open Arcade Architecture)”に対応したアーケードゲーム機を参考出品した。OAAは、'97年4月に米インテル社が公開したアーケードゲーム機向けのハードウェア仕様のこと。具体的には周波数233MHz以上のPentiumIIプロセッサーをベースに、最低32MBのメモリー、4MB以上のRAMを搭載したグラフィックボードなどが必須とされている。



 今回のインテル(株)のブースでは、OAA準拠のアーケードゲーム機上で『Quake II Arcade Edition』を走らせている。このゲーム機のスペックは、CPUにPentiumII-333MHzを搭載、ハードディスク、CD-ROMドライブ、フロッピーディスクドライブ、音源ボードを備えている。グラフィックボードはVoodooを2チップ搭載した米Quantum3D社製『Obsidian100SB』を採用した。OSについては明らかにしていないが、Windowsベースであることは間違いない。米インテル社のゲーム・エヴァンジェリスト、Jason Rubistein(ジェイソン・ルービンスタイン)氏は、同日行なわれたプレスカンファレンスの会場で、この仕様に100MHzのフロントサイドバス、56Kbpsモデム、USBなどを加えたものがゲームプラットフォームの標準となると語った。

 氏はイマジニア(株)が発売を予定している『F-22 Air Dominance Figter完全日本語版』などのデモを交えながら話を進め、OAAに準拠したゲーム機用ゲームは、パソコンベースで開発が行なえるためコンテンツの開発が容易であること、パソコン用コンテンツをあらかじめ持っているソフトウェアメーカーにとっては自社の資産が活かせることなど、OAAの優位点を強調した。しかし、現時点で最高スペックを持つパソコンともいえるこのゲーム機だが、『バーチャファイター3』などで使用されている、(株)セガ・エンタープライゼスのゲーム専用基板『MODEL3』と性能を比較すると、機能的に劣っているという。なお、MODEL3のCPUにはモトローラ製のPowerPC 603eが搭載されている。

 今後OAAが普及するかどうかは、アーケード専用マシンの性能に追いつけるかどうか、対応ソフトウェアを増やせるかどうかにかかっていると言える。(報道局 市川美穂)

http://www.intel.co.jp/

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