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【BeDC】Be社のディベロッパー・カンファレンスでインテル版BeOSが正式発表

1998年03月20日 00時00分更新

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 米Be社のディベロッパー・カンファレンス(BeDC)が、19日(現地時間)サンタクララのコンベンションセンターで始まった。朝10時からのゼネラルセッションでは同社社長兼CEOのJean-Louis Gassee氏、セールス・マーケティング担当副社長のAlex Osadzinski氏、エンジニアリング担当副社長のSteve Sakoman氏が公演した。また、今回最大の話題がインテル版BeOSの登場であることから、キーノートスピーカーは米インテル社のコンテンツグループ副社長兼ディベロッパー・リレーションズ担当ディレクターのClaude Leglise氏が務めた。

ゼネラルセッションでのJean-Louis Gassee社長。R3は複数のウインドーで30fpsの動画をCDクオリティーのオーディオ付きで扱える。Linuxがインターネット時代のスペシャルティーOSになったように、BeOSはデジタルビデオ/オーディオのスペシャルティーOSだと語った。 ゼネラルセッションでのJean-Louis Gassee社長。R3は複数のウインドーで30fpsの動画をCDクオリティーのオーディオ付きで扱える。Linuxがインターネット時代のスペシャルティーOSになったように、BeOSはデジタルビデオ/オーディオのスペシャルティーOSだと語った。


米インテル社のClaude Leglise氏。シンメトリカルなマルチプロセッサーシステムでの利用、MPEG-4やDVD、AC-3オーディオなどメディア・リッチなコンテンツが豊富に流通する時代のOSとしてBeOSのポテンシャルに期待しているという。 米インテル社のClaude Leglise氏。シンメトリカルなマルチプロセッサーシステムでの利用、MPEG-4やDVD、AC-3オーディオなどメディア・リッチなコンテンツが豊富に流通する時代のOSとしてBeOSのポテンシャルに期待しているという。


 このBeDC開催直前にBeOS for Intelプレビュー・リリース3(PR3)が参加者に配布されたことから、BeOSに関心のある人たちの間ではPR3の話でもちきりという感じだが、この日Beはインテル版およびPowerPC版の『BeOS Release 3(R3)』を正式発表した。BeOS for Intelは3月23日以降、Be社のWebサイト(http://www.be.com/)で購入可能。PowerPC版R3は4月20日の発売となる。価格はともに99.95ドルだが、期間限定発売記念価格が69.95ドルとなっている。

参加者全員に配布されたBeOS Release 3。優れたマルチタスキング/マルチスレッディング、シンメトリックなマルチプロセッシング、保護されたメモリー、64bitファイルシステム、快適なレスポンスと堅牢なスタビリティーなど今どきのOSに求められるものはほぼ揃っている。 参加者全員に配布されたBeOS Release 3。優れたマルチタスキング/マルチスレッディング、シンメトリックなマルチプロセッシング、保護されたメモリー、64bitファイルシステム、快適なレスポンスと堅牢なスタビリティーなど今どきのOSに求められるものはほぼ揃っている。


 従来のPowerPC版PR2と比べた場合の新フィーチャーは、Ultra DMA、AGP、16bitカラーグラフィックス、Sound Blaster、Windows NTのOS Loaderに対応したデュアルブート、“B Direct Window”(大ざっぱに言うとマイクロソフト社のDirectXのような機構。スムーズかつ高速なグラフィックスを提供する)などのサポートがある。

 さらに、エンジニアリング担当副社長のSteve Sakoman氏によって、今後登場するRelease4、Release5の概要が明らかにされた。

 R4ではFat16/32、USB、コンポジットビデオの入出力、AC-97オーディオドライバー、MPEG/MJPEGなどのコーデック、QuickTime/AVIなどの動画ファイル、それに日本語IME(!)がサポートされ'98年9月発売、R5ではWindows NTのNTFS、IEEE1394、DV、MPEG-2、PCMCIA、Open GL、ハードウェア3Dアクセラレーションがサポートされ'99年第1四半期の発売を予定しているという。

 セッションはApproaching Track(Approaching Be Applications,Approaching Be Dev Toolsなど)とExtending Track(Working with Intel,B DirectWindowなど)の2トラックに分かれて行なわれた。いずれも開発者にとってプラクティカルな内容で、Be社員による説明の途中にも参加者からどんどん質問が出るなど、リラックスした雰囲気ではあるが、過去のしがらみに縛られない新しいOSを盛り立てようという熱気が感じられた。

 またアプリケーションメーカー(BeatWare社やAdamation社など)のデモ、プレゼンテーションも行なわれた。デジタルビデオ/オーディオのオーサリングソフトだけでなく、スプレッドシートや文書作成などのビジネスアプリもあり、例によっていかにも重い処理をした際の素早いレスポンスを見せつけ、参加者が歓声を上がるシーンが何度もあった。

 ランチ以外はノンストップでセッションは進められ、7時からのディナー&レセプションでこの日の正式日程は終わったのだが,その後も熱心なディベロッパーのグループによる自発的なミーテングがさらに開かれた。BeDCは20日まで行なわれる。(報道局 河村康文)

Pentium II-266MHzのツインとはいえ、3Dグラフィックスや動画のウインドーを同時に多量に開いたときのスムーズかつ高速な動作にはいつも感心させられる。いいデモが行なわれたときには必ず満場割れんばかりの拍手喝采が起こる。 Pentium II-266MHzのツインとはいえ、3Dグラフィックスや動画のウインドーを同時に多量に開いたときのスムーズかつ高速な動作にはいつも感心させられる。いいデモが行なわれたときには必ず満場割れんばかりの拍手喝采が起こる。


アプリケーションメーカー、フリーウェア、Beヨーロッパ法人のデモンストレーションも行なわれた。 アプリケーションメーカー、フリーウェア、Beヨーロッパ法人のデモンストレーションも行なわれた。


今回から有料化されたBeDC。参加者は減ったが、その真剣さは従来とはまったく違うという。 今回から有料化されたBeDC。参加者は減ったが、その真剣さは従来とはまったく違うという。



●“BeOSの日本人エバンジェリスト”を自認する
柴田文彦氏に聞く

 R4、R5までのロードマップを明らかにしたのは、自分たちにタイムリミットを与えるという意味もあって、きちんと利益の上がるビジネスのできるシステムをまずアメリカで作るという意思の現われでしょう。だから日本語のサポートは当分ないと思います。

 それとフィーチャー内容を見てわかるように、インテルをメインのアーキテクチャーと考えているわけで、ということは今後徐々にMacintoshのほうはフェイドアウトというシグナルでしょう。

 前回までと比べると参加者の目の色が違います。引き返せないところまで来たという真剣さが感じられます。Adamationがやっているように、プラグインでさらに拡張できるアプリケーションなどサードパーティーも明確なビジネスモデルを打ち出してきていますね。

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