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キヤノン販売、インターネット・ドキュメント配信システム『POSTA』を発売

1998年03月18日 00時00分更新

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 キヤノン販売(株)は、米Tumbleweed Software社が開発した、インターネットを使って重要なビジネス文書などの配信が可能な、インターネット・ドキュメント配信システム『POSTA』を3月19日に発売する。米Tumbleweed Software社が開発した英語版を、ダイナラブ・ジャパン(株)が日本語版にローカライズし、(株)シナジー・インキュベートが顧客ごとのカスタマイズや技術支援を担当する。4社は協力して、インターネット上でのドキュメント配信システムのデファクト・スタンダードを目指すとしている。



 『POSTA』のシステムは以下のとおり。

1.送信者は、POSTAサーバーにWebブラウザーでアクセスし、受信者のEメールアドレスとドキュメントファイルを送信する。

2.ファイルを受け取ったPOSTAサーバーは、受信者にファイルを直接送らず、POSTAサーバーにドキュメントが届いているというメッセージを、URLとともに電子メールで送信する。

3.受信者は、Webブラウザーを使ってそのURLのページにアクセスし、ファイルをダウンロードする。受信したファイルは、ワープロソフトなどを利用して、読むことができる。

4.無事にファイルを受け取った受信者が、受信完了を確認するボタンをクリックすることで、POSTAサーバーに配信の完了が記録される。

5.送信者は、POSTAサーバーにアクセスすることで、誰がいつ受信したのか、まだ受信していないのは誰なのかを確認できる。



 もちろん、ドキュメントファイルだけでなく、画像や音声といったファイルの送受信も行なえる。

 なお、セキュリティー効果を高めるため、SSLを使ったHTTPプロトコル、RSAを使った暗号化、パスワード設定、電子証明書によるサーバー認証などが採用されており、ドキュメントファイルのセキュリティーレベルにより、使い分けることができる。

 『POSTA』を利用することで、Eメールに比べて確実かつ安全に、インターネットを使ったファイルの送受信が行なえるようになり、企業での重要文書のやりとりや、デリバリーサービスの実施などが考えられている。今年の第2四半期には、米United Parcel Service of America(UPS)社が、『POSTA』を利用した、インターネット上でのドキュメントデリバリーサービスの開始を予定している。

 価格は『POSTA基本システム(5ユーザライセンス付 NT用)』が156万円。1ユーザー追加ごとに3万5000円。WindowsNT Server 4.0(Service Pack3以上)のほかに、Microsoft SQL Server6.5(Service Pack3以上)、Microsoft Internet Infomation Server2.0が必要。Webブラウザーは、Netscape Navigator 3.0以上のほか、Internet Explorer4.0以上にも対応している。キヤノン販売では、'98年に150セットの販売を計画している。なお、『POSTA基本システム(UNIX用)』の発売も6月に予定しているが、価格は今のところ未定。(報道局 中山実)

・キヤノン販売(株)
 http://www.canon-sales.co.jp/

・米Tumbleweed Software社
 http://www.tumbleweed.com/

・ダイナラブ・ジャパン(株)
 http://www.dynalab.co.jp/

・(株)シナジー・インキュベート
 http://web.synergy.co.jp/

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