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マルチメディアコンテンツ振興協会が第19回MMCAセミナーを開催

1998年03月12日 00時00分更新

文● 映像装置としてのピアノ

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 (財)マルチメディアコンテンツ振興協会(MMCA)は、青山TEPIAホールにおいて“第19回MMCAセミナー「最新デジタルコンテンツ事情」”を開催した。今回のセミナーは、昨年開催された“マルチメディアグランプリ'97”の受賞者による、デジタルコンテンツの制作やビジネスに関する講演を中心に行なわれた。

●メディア教育開発センター助教授 浜野保樹氏



 浜野氏は“最新デジタルコンテンツ事情~『タイニック』とアニメーションを中心に”と題して、デジタル化されている最近の映画業界について講演した。

 『タイタニック』の監督ジェームズ・キャメロン氏と親しい浜野氏は、貴重な同作品のメイキング映像を例に、『ターミネーター2』や『ジュラシックパーク』の見たことのない映像や、同作品の海の波や、煙、登場人物のCG化など、一般的に見慣れたもののCGイメージの実現により、表現できないものはなくなったと語った。また、天候や出演者の都合に制作進行を左右されない、アニメーションの手法が、実写が中心だったハリウッドの映画業界に注目され取り入れられるようになるという意味で、同作品がターニングポイントとなるとも語っていた。

●『ポストペット』吉川成昭氏



 マルチメディアグランプリ'97の通商産業大臣賞、ネットワーク部門最優秀作品賞を受賞した『ポストペット』については、制作したソニーコミュニケーションネットワーク(株)コンテンツ企画グループ シニア・プロデューサーの吉川成昭氏が講演した。

 吉川氏は、愛玩メールソフト『ポストペット』を“悪意のないねずみ講”と表現し、会場の笑いを誘ったが、それは同ソフトの大きな魅力を端的に表現していて、けして合理的とは言えない同ソフトのシステムが、コミュニケーションを誘うコミュニケーションとして、どのように普及していったかを語った。同ソフトのパッケージは現在の売上は約10万本、同ソフトのWeb上にある、有料サイトの会員も現在約6万人にもなっているという。『ディアブロ』や『ウルティマオンライン』など、オンラインゲームの爆発的な人気から、プレイステーション、セガサターンなどのコンシューマーゲーム機も、何らかのかたちでネットワークに対応するだろうと語っていた。

●『OPERATION TEDDY BEAR』前田俊秀氏



 マルチメディアグランプリ'97パッケージ部門最優秀作品賞を受賞した『OPERATION TEDDY BEAR』からは、同作品の日本語版を制作した(株)ブレイン代表取締役社長の前田俊秀氏が講演した。

 冒頭に、前田氏はフランスで同作品のオリジナルを制作した仏index+社が、同賞の受賞に感激していると述べた。同作品は日本語のタイトルでは『戦場のテディ・ベア』とあるように、第二次世界大戦中のノルマンディーで少年が、機密文書を隠したテディ・ベアのぬいぐるみを最前線の母親に届けるという内容の、インタラクティブ・コミック。同社では斬新なマルチメディア絵本で人気を得た『Live de LULU』を手がけており、同作品も"マルチメディア・コミック"という新しい手法を取っている。この手法により『AKIRA』などで知られる漫画家の大友克洋氏も、同作品を気に入り、このようなマルチメディア作品を作ることに熱意をみせているという。

●メディアアーティスト 岩井俊雄氏



 マルチメディアグランプリ'97・MMCA会長賞を受賞した、岩井俊雄氏は“オルゴールから

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