このページの本文へ

マイクロソフト、WindowsCE2.0日本語版を正式発表

1998年03月11日 00時00分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷


 マイクロソフト(株)は、ハンドヘルドPC搭載用WindowsCEの最新バージョンである『Handheld PC powered by Microsoft Windows CE Version 2.0』日本語版(以下:WindowsCE2.0)を正式発表した。

 



 今回発表されたのは、携帯情報機器や組込型機器向けのOSであるWindowsCEのハンドヘルドPC対応バージョン。WindowsCE1.0からWindowsCE2.0への変更点として、まずカラー表示が可能になったことが挙げられる。16色と256色のカラーで、解像度が480×240と640×240のディスプレーに対応し、これにより、カラー液晶を採用したハンドヘルドPCが発売されることとなった。WindowsCE1.0に比べ、パフォーマンスも改善されている。LANにも対応し、直接接続が可能となっている。また、PCとの同期機能が強化された。ActiveSync技術により、ハンドヘルドPCとデスクトップPCとのデータ同期が行なえる。シリアルケーブル接続や赤外線、ダイヤルアップ、LAN接続により同期が可能で、接続時に自動的に同期される仕組みだ。そのほか、電子メールのファイル添付、TrueTypeフォントの採用などが挙げられる。CPUは、日本電気(株)のV4100MIPS、フィリップス社の3900MIPS、(株)日立製作所のSH3シリーズのいずれかを選択可能。

 標準アプリケーションは、これまでの『Microsoft Pocket Outlook』、『Microsoft Pocket Word』、『Microsoft Pocket Excel』、『Microsoft Pocket Internet Explorer』に、『Microsoft Pocket Power Point』が追加された。各アプリケーションも機能が拡張されている。たとえば、Pocket Word、Pocket Excelともズームや全画面表示が可能となった。またExcelは、スクリーン分割やウインドー枠の固定など、画面表示をカスタマイズできる。受信トレイ(Pocket Outlook)は、インターネットメールに対応、添付ファイルの送受信も行なえる。



 久々に新製品発表会に出向いたという同社代表取締役社長の成毛真氏は、「本日CE2.0を発表するが、CE2.0と同じくらい重要な98が夏に、それから半年ほどたつとNT5.0が出る。このように今年はOSの1年であり、本日が元旦であると思っている」と挨拶した。また、今回ベンダーとして、日本電気とカシオ計算機(株)のほかに、コンパックコンピュータ(株)、日本ヒューレット・パッカード(株)、日立製作所の3社が加わったことを説明した後、米マイクロソフト社の独禁法問題にふれ、「米独禁法については現在確たる進行はない。結論が出るのはかなり先とみている。よって98もこれまでの予定どおり出荷する見込みだ。米国ではすでに98RC2(編注:製品出荷前に開発者向けに配布されるバージョンの第2版)が出ており、RC2で出荷するだろう」と語った。そして「CEは成功するまでやり続ける。今年はCEを搭載した産業機器が出るだろう」と締めくくった。



 続いて、米マイクロソフト社のWindowsCEチームのBill Mitchell(ビル・ミッチェル)氏が、WindowsCEについての解説を行なった。同氏は「WindowsCEはより良いデバイス機器を創るためのプラットフォームである」とし、そのためには、情報へのアクセス、スムーズな通信、エンターテインメント性が重要だと語った。また、“WindowsCEはWindows95の縮小版である”とか“ハンドヘルドPCのこと”というのは誤解だとし、「WindowsCEが情報機器用のプラットフォームで、かつコンフィグレーション可能なOSであり、多くの異なるデバイスの基礎となるものだ」と強調した。同氏は、WindowsCEのデバイスファミリーとして、WebTVなどの“エンターテインメント”、レストランで利用する端末などの“バーチカルビジネス”、ハンドヘルドPCやAutoPCなどの“PCコンパニオン”の3つがあると説明している。

 その後、同社WindowsCEアカウントプロダクトマネージャーの幸田倫明氏が、実際にPocket Power Pointを使ってアプリケーションの機能を解説した。また、Wordのズーム表示や、データ同期として、新たに受信した電子メールの同期や、時間が変更された予定表の同期、Pocket Wordで作成したファイルの同期などのデモンストレーションを行なった。

 なお、先述したとおり、今回はカシオ計算機、コンパックコンピュータ、日本電気、日立製作所、日本ヒューレット・パッカードの5社が、WinCE2.0を搭載したハンドヘルドPCの出荷を表明している。そのうちNEC、日立、日本HPの3社が、本日新製品発表会を行なった。また、コンパックは「PCとの高度な連携を実現するハンドヘルドPCを、第2四半期に日本市場で発売する予定」、カシオは「WindowsCE2.0搭載ハンドヘルドPCの製品投入に向けて、準備を進めている」とそれぞれコメントしている。(報道局 桑本美鈴)

http://www.microsft.co.jp/

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン