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'97年度インクジェット・プリンター市場でエプソンが首位に

1998年03月10日 00時00分更新

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 (株)矢野経済研究所は9日、国内プリンター市場の調査結果を発表した。

 インクジェットプリンターの販売台数は、'97年度は対前年度比104パーセントの294万8000台の見込み。対前年度比の推移を見ると、'95年度は2000パーセント、'96年度は157.5パーセントと減速しながらも市場は大きく伸びた。'97年度はパソコン市場が振るわなかったことが影響し、微増にとどまっている。

 メーカー別のシェアでは、1位は、セイコーエプソン(株)がキヤノン(株)を抜いて45.8パーセント。2位がキヤノン(株)で37.3パーセント、3位が日本電気(株)で4.7パーセント、その後に日本ヒューレット・パッカード(株)、富士通(株)、アップルコンピュータ(株)と続く。



 小型ページプリンターの販売台数は、'97年度は対前年度比104パーセントの92万9600台となる見込み。対前年度比の推移を見ると、'95年度は123.9パーセント、'96年度は140.4パーセントだったが、今年度に入り成長が鈍化している。小型ページプリンターの主な顧客と見られる企業が投資を控え、またネットワーク環境でのプリンター利用が進んだ結果、台数的には伸びない状況にあるためと同研究所では分析している。

 メーカー別のシェアは1位がキヤノンで39.8パーセント、2位がエプソンで23.7パーセント、3位が日本電気で11.6パーセント、その後に京セラ(株)、カシオグループ内でページプリンターを製造販売するカシオ電子工業(株)、(株)リコー、日本HP、と続く。'96年度に続きシェアの6割以上を上位2社が占めるが、エプソンは'96年度の27パーセントから3.3パーセントのシェアを落としている。



 またカラーレーザープリンターの市場については、'97年度の総販売台数は約4万台弱と同研究所では見ている。まだ日本の法人市場でのカラープリンターの需要は低いとしており、'98年度の国内販売台数は6~7万台程度で、本格的な市場の立ち上がりは'99年度下期と予測している。(報道局 若名麻里)

http://www.yano.co.jp/

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