現在幕張メッセで開催中のMACWORLD Expoのビジネストラックで、アップルコンピュータ(株)の有本一ソフトウェアマーケティング部長が、Webアプリケーションの開発・管理ツール“WebObjects”の紹介を行なった。一般向けの紹介は初めてのことだという。
“WebObjects”は、アップルが、企業を中心に販売を目指す戦略商品と位置づけているもので、開発中の次期OS“Rhapsody”のユーザーインタフェースを構築する部分を共有しており、その意味で“Rhapsody”と“双子の兄弟の関係”にあるという。
“WebObjects”は、動的なページ生成を実現するもので、ユーザーの操作によってページ内容が変わるWebコンテンツの開発および管理に適している。また、コンテンツを短期間で構築することが可能で、顧客のデータベース管理などの、ミッションクリティカルなコンテンツを構築するのに適しているという。
“WebObjects”は、日産自動車(株)のショールーム(http://showroom.nissan.co.jp)や、米アップルコンピューター社のオンラインショップ“Apple
Store”(http://store.apple.com/)などを構築するのに使われている。
日産のショールームでは、自動車の性能の比較を行なえる。比較したい車を指定すれば、自動的に一覧表を作成、そして、同じ項目にまったく同じデータがあった場合には、表のマスとマスの間の仕切りがなくなりひとつの大きなマスとして表示される。
Webページにアクセスするユーザーからみると、HTMLで作成したコンテンツとあまり違いはないように感じるが、コンテンツを開発・管理する側は、“WebObjects”を使用すれば、作成すべきページ数が激減し、制作や更新にかかる時間も短くて済む。実際、“Apple
Store”では、開発の命令がくだってから、3ヵ月で開設することができたという。
なお、技術的な詳細については、20日10時から幕張メッセの国際会議場301会議室でレビューを行なう。(報道局 佐藤和彦)
http://www.apple.co.jp/