富士通(株)が、'98年3月期の業績予想の下方修正を行なった。富士通本体の'98年3月期は、売上高が前年度比5パーセント増の3兆2700億円、経常利益は同微減の950億円、当期利益は同5パーセント減の570億円となる見通し。
また、富士通グループ全体の業績を表す連結決算では、売上高5兆1000億円と前年度比13パーセント増となったが、最終損益は同78パーセント減の100億円となる見通し。
同社では、企業向けの情報処理部門が好調だったものの、パソコン、メモリー、携帯電話の価格低下による収益の悪化や、'97年9月に買収した米アムダール社のリストラ関連費用約450億円とアジアの通貨変動に伴う損失約150億円を計上することが、業績の下方修正の要因としている。
また、同社は、'97年度のパソコン出荷台数予測をこれまでの340万台から320万台に下方修正した。'96年度は、国内200万台、海外80万台の計280万台だったが、'97年度は国内205万台、海外115万台となる見通し。(報道局 佐藤和彦)
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