日本ビクター(株)は、今年創立70周年を記念し、各分野の新技術を発表する『Multimedia
Solution'98』を、新宿NSビルB1イベントホールで開催した。
会場内は、テクノロジーゾーン、オフィスゾーン、セキュリティーゾーン、クリエーションゾーン、パブリック&エデュケーションゾーン、デジタルコミュニケーションゾーン、コンテンツゾーン、ホームゾーンと、大きく8つに仕切られていて、それぞれに、新製品や新技術、参考出品のものなどが展示されていた。
各分野の専門職の来場者が多く、それぞれのブースで、熱心に説明を聞く姿が見られた。入口近くに設置されたテクノロジーゾーンでは、技術参考出品のイーサーネットでのMPEG-1の伝送と制御を行なう『ネットワークAVシステム』、スタジオ仕様の『DVDオーサリングシステム』(高画質の可変転送レートMPEG-2ビデオエンコーダー)などが展示されていた。
オフィスゾーンでは、リアプロジェクターと電子ホワイトボードを一体化した『ソフトボードリアプロジェクションシステム』が参考出品されていた(今春から秋に発売予定)。同システムは、パソコンに接続できる電子白板“ソフトボード”を、ホワイトボードとして議事をメモするだけでなく、パソコン画面に手書きでマークしたり文字を加えるなどの、プレゼンテーションが実現されていた。また、近日発表予定の、CSとLANをシステム統合した『インタメッサ』は、PHSの法人活用の可能性を提案していた。
デジタルコミュニケーションゾーンでは、カオス理論を取り入れた『GCCカオス暗号』を利用した、デジタルコンテンツ電子流通システムが提案され、ビデオ・オン・デマンドなどにおける電子商取引に応用されていた。
また、パブリック&エデュケーションゾーンで、展示されていた、詳しい解説をその場で聞くことができる、ひとりひとりの専用ガイド『オートガイダンスシステム“Guideman“』は、美術館や博物館ので利用されているという。会場ではブースごとに同システムが設置されて、来場者は実際に体験することができた。(報道局
庄田恵美)
http://www.victor.co.jp/show/mms98/index.html