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インターネットを使ったネズミ講業者を、福岡県警が家宅捜索

1998年02月04日 00時00分更新

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 福岡県警生活経済課は、北九州市に住む、インターネットを使ったネズミ講の会員宅など十数ヵ所を、無限連鎖講防止法違反の疑いで家宅捜索した。

 捜査の対象となったのは、イタリアのFuture Strategies社が主宰しているとされる“PENTAGONO”というシステムで、「イタリアの文化遺産を保存することを名分にしている」という申し出が多いという。

 “PENTAGONO”の加入申込者は、1枚4400円の会員証明書を購入、証明書には会員7名の氏名や銀行口座などが記載されており、名簿1位の会員とイタリアのFuture Strategies社に4400円ずつ振り込んだ上で、証明書に自分のデータを書き込んでイタリアに送ると、新たに3枚の証明書が郵送されてくる。

 新たに郵送されてきた証明書には、申込者の名前が7番目に記載されており、それを3人に売ると、最初の投資額が回収できる。さらに、会員が増えるたびに名簿順位が上がっていき、1位になれば理論的には2187人(3の7乗)の会員から4400円が振り込まれ、約962万円を手に入れることができる、という仕組み。

 国民生活センターには、これまでに184件の苦情や相談が寄せられており、そのうち45件は、すでに加入した人からの相談だったという。(報道局 佐藤和彦)

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