セイコーエプソン(株)が、同社のインクカートリッジに関する特許権を侵害したとして(株)パイロットを提訴した問題で、パイロットは、「特許侵害は無いと理解しており、訴訟で争う方針」であることを明らかにした。
セイコーエプソンが、特許侵害と主張しているのは、インクジェットプリンターの『マッハジェットプリンタMJシリーズ』と、『フォトマッハジェットプリンタPMシリーズ』用のインクカートリッジで、『MJIC7』(写真)、『MJIC7C』、『MJIC6C』、『MJIC4』、『MJIC4C』の5製品。5製品合わせて、'96年度は290万個販売、'97年度は590万個の販売を見込んでいる。
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セイコーエプソンによると、同カートリッジでは、スポンジにインクを染み込ませ、ノズルから安定的に送り出す仕組みが採用されているが、カートリッジ全体の構造に対する特許を、パイロットが侵害したとしている。
同特許は、'96年9月に取得したものだが、'97年春ごろから、類似品が出回るようになり、パイロットに対し、販売差し止めの警告書などを送付してきたが応じなかったために、訴訟に踏み切ったという。同社では、「パイロット以外の数社に対しても、訴訟を起こすことを検討中」としている。(報道局 佐藤和彦)
http://www.epson.co.jp/
