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大塚商会の'97年売上は対前年比103.4パーセントの3300億円

1998年02月02日 00時00分更新

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 (株)大塚商会の'97年の業績は、全社の売上が、対前年比103.4パーセントの3300億3000万円と発表された。そのうち、コンピューター販売やサポートサービスなどシステム部門の売上は、対前年比104.9パーセントの2521億1000万円。また経常利益は対前年比70.4パーセントの40億3000万円。'97年12月にワラントを実行し、定期増資を行なったため、資本金は28億600万円から37億8610万円になった。

 なお同社は会計方法を'97年から変更したため、同年の対前年比が従来の会計方法と比べ低くなっているという。'96年までの会計方法を用いた場合の'97年の売上高は対前年比105.9パーセント増の3380億3000万円、経常利益は対前年比93.1パーセントの53億3000万円。

 '98年の計画は、全社売上が、対前年比111.8パーセントの3690億円、そのうちシステム部門が対前年比111.9パーセントの2820億3000万円、経常利益は対前年比173.7パーセントの70億円。「昨年、社内組織の見直しなどを行なっているので、仮に去年と同じ様な経済状況でも、計画どおりの実績は上げられる」と、大塚実代表取締役社長。

 「パソコン本体が昨年全般的に販売不振だったがその影響は」という問いには、「(同社が全国16ヵ所で展開する量販店の)『αランド』では、販売後のサポート、サービスに力を入れているため、一般にふるわないわりには、よくがんばった。販売台数では計画していた35万台に若干欠ける程度」

 今年の計画に関連して、「Windows98の発売による売上への影響をどうとらえているか」という質問には、「出る時期にもよるのでなんとも言えないが、Windows95が発売されたときのような騒ぎにはならないと思う。また企業ユーザーからはWindowsNT5.0のニーズが高い」

 「2000年問題への需要についてはどうか」という質問には、「顧客の意識は高まってきているが、実際に見積もりなどの要求が増えるのは3月以降ではないか。ユーザーの6000社すべてに、2000年対応をどうするか伺いをたて、現在33パーセントが回答している。回答の20パーセントは、現状のCOBOLで書かれたプログラムを修正、10パーセントはまだわからない状態。70パーセントはクライアント/サーバーシステムへの乗り換えを検討しており、多くが、(同社の統合業務システム)『Smileα』の採用も考慮している」という。同社では昨年夏にSEを新規に100名増員。2000年問題への対応力の強化を図ったという。

 また同社は2日から6日まで、同社と18社の共催による“'98大塚商会 実践ネオダマフェア東京”を開催中。昨年はインターネットやイントラネットの活用、実用化が中心話題だったが、今年はネットワークのセキュリティーやドキュメントウェアハウス、トータルサポートなどのコーナーに重点をおいているという。(報道局 若名麻里)



http://www.otsuka-shokai.co.jp/

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