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シャープ、赤外線データ通信技術に対する取り組みを報告

1998年01月29日 00時00分更新

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 シャープ(株)は、本日、赤外線データ通信技術に関する自社の開発状況を報告した。同社技術本部から、副本部長の河田亨氏、ソフトウェア研究所研究開発推進室室長の中村眞氏らが出席し、通信規格の標準化に対する取り組みや、現在開発中の新技術などを紹介した。

 赤外線データ通信規格の標準化については、世界各国の約150社からなるIrDA(Infra-red Data Association、http://www.irda.org/)が活動を行なっている。IrDAは、'93年、赤外線を利用したワイヤレス通信の推進を目的として設立された組織で、同社はマーケティング委員会およびテクニカル委員会の議長を務めるなど、中心的な役割を担っている。赤外線を利用したリモコンでは、現在のAV機器などのリモコンに比べ高速通信が可能で、双方向通信に対応しているところが特徴。また、赤外線には、電波と違って法規制がないため、世界中で共通の規格が利用できる。ハードウェア自体の小型化も図れるという。

 IrDAは'95年に高速通信方式“IrDA1.1”を採択、赤外線による最大4Mbpsのパケット通信規格を標準化したほか、'97年11月にはデジタルカメラの画像転送方式“IrTran-P”をIrDA1.1の応用規格として採択した。IrTran-P対応商品は、各社によって製品化が進められており、デジタルカメラで撮影した画像がワイヤレスでPDAやワープロ、プリンターに取り込めるようになっている。

 また、1台の端末を8台までの端末とのデータ通信に対応させる新方式“IrBus”についての採択が来週検討されるという。IrBusでは、75Kbpsのデータ転送が可能で、通信距離は8m以内。ひとつのリモコンで複数のAV機器を操作したり、逆にひとつのAV機器を複数のワイヤレス端末で操作したりできるようになる。中村氏は、「まずパソコン周辺機器に応用されるのではないか」と述べた。

 



 会場ではデモも行なわれ、マイクロソフトと共同開発したワイヤレスキーボード、マウス、ゲームパッドの試作機や、テレビ番組のタイトルを取り込めるリモコンの試作機などがが公開された。パソコンをはじめとした電化製品の、氾濫したコードに悩む人も多いはず。需要は大きいだろう。

 それだけではない。河田氏が「将来はあらゆる機器に通信技術が取り入れられる」と話すように、双方向通信に対応したリモコンが実現すれば、テレビやパソコンからリモコンに取り込んだ情報(たとえば音楽情報、料理情報)を用いて、CDプレーヤーで音楽を聴いたり、電子レンジで調理をしたりなどということもできるのだ。その応用範囲は広い。(報道局 浅野広明)

http://www.sharp.co.jp/index.html/

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