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エジソン生誕150周年記念展“日本のエジソンたち”が開幕

1998年01月23日 00時00分更新

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 本日、(財)機械産業記念事業財団(TEPIA)主催の、エジソン生誕150周年記念展“日本のエジソンたち-技術立国の姿-”が、港区の機械産業記念館において開幕した。エジソン生誕150周年である'97年から展開されてきた記念展の第3弾で、これが最後となる。期間は3月27日までで、日曜が休館。時間は平日が10:00~18:00、土曜、祝日が10:00~17:00となっている。入場無料。

 同記念展は、エジソンと同時代もしくはそれ以降に活躍した日本の発明家/開発者と、彼らによる製品にスポットを当てたもの。コンピューターやラジオ、電卓、ワープロ、プリンターなどのエレクトロニクス製品を中心テーマに据え、開発者インタビュー、製品の変遷などが紹介されている。

 フロア自体はさほど広くないが、ハイビジョン映像、スタッフによる説明/実演、インターネット体験コーナーなど、飽きのこない工夫が凝らされている。

 展示品の目玉は、今ではお目にかかれない昔のエレクトロニクス製品。コンピューター創生期に電気試験所(現電子技術総合研究所)が試作したトランジスタコンピューター『ETL Mark IV A』のほか、世界初のトランジスタ電子卓上計算機『CS-10A』(シャープ、'64年、53万円)、世界初のトランジスタラジオ『TR-52』(ソニー、'55年、不備が発見され生産中止)、日本初のワープロ『TOSWORD JW-10』(東芝、'78年、630万円)など、“初号機”好きにはこたえられない製品が並ぶ。

 



 古い製品ばかりでなく、シャープによる40インチTFT液晶ディスプレーの試作品や、プリンター、ワープロの最新製品もある。また、1月末までは、本田技研工業(株)開発の自立歩行人間型ロボット『P2』も展示されている。

 2月11日の14:00~16:00には、耳が不自由であったにもかかわらず音楽を愛していたエジソンにちなんで、記念コンサートを開催、George Gershwin作の『ラプソディーインブルー』、Stephen Foster作の『故郷の人々』などの演奏を予定している。

 開会式式典では、TEPIA会長の志賀學氏が、「エジソンに引けを取らない日本人の“ひらめき”と“汗”を感じ取ってほしい」などと挨拶、また、記念展内でもインタビューやその業績が紹介されているソニーの故・井深大氏について触れ、「今後の方針を決める時に、過去からではなく未来のなかに答えを求めた井深さんを見習いたい。ぜひ会場に来て、この記念展を見ていただきたかった」と追悼した。(報道局 浅野広明)

http://www.tepia.or.jp/edison.html/

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