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ネットスケープ、『Netscape Communicator4.0』の無償配布開始

1998年01月23日 00時00分更新

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 日本ネットスケープ・コミュニケーションズ(株)は、本日より『Netscape Communicator4.0』日本語版の無償配布を開始する、と発表した。米ネットスケープ社の英語版の無償配布開始に合わせたもので、同社のホームページから、Windows95/NT版がダウンロードできる。なお、Macintosh版は2月上旬からダウンロードが可能になる。

 同社では、『Netscape Communicator4.0』日本語版に関し、サポートおよびマニュアル付きのパッケージ販売は従来どおり続ける、同社ホームページから使用期限なしの正規版を無償でダウンロードできる、企業向けにはサーバーへのアクセスライセンスへの切り替えを行なう、雑誌・書籍向けにはブラウザー機能だけに絞った『Netscape Navigator4.0』を提供する、としている。

 また、3月31日に『Netscape Communicator5.0 Standard Edition』のソースコードを同社のホームページ上で公開し、誰でもソースコードの改造、再配布を可能にすることも、同時に発表した。詳細に関しては、現時点では未定で、ソースコード公開時に同社のホームページ上で公開される。当面は英語版のみだが、「日本語版の公開についても、米国本社で検討中」としている。

 今回の発表について、杉山逸郎社長は、「ブラウザーの無償配布は、消費者に幅広いブラウザーの選択肢を提供することで、ブラウザーでのトップシェアを維持し続けることが狙い。また、ソースコードを公開することによって、特定用途、特定デバイス向けのブラウザーが開発されることを期待している。以上のことにより、ネットワークの入り口におけるシェアを維持できれば、当社が、これから本格的に行なおうとしているサーバーや、企業向けネットワークの分野で優位に立つことができる」と述べている。

 また、同社長は、「以前から、無償配布の話は検討されており、あえてこの時期を選んだ理由はない。ただ、当社の今までの価格設定が、消費者の選択肢を結果として狭めており、無償配布によって、世間でいろいろ言われている(マイクロソフトの)問題も取り除くことになるだろう。『Netscape Communicator5.0』は、現在求められている機能をすべて備えたものになり、技術的には踊り場を迎えていることもソースコード公開に踏み切った要因のひとつ」と述べている。(報道局 佐藤和彦)

http://home.jp.netscape.com/ja/

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