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NTTデータ通信、システムセキュリティーに関する展示会を開催

1998年01月22日 00時00分更新

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 NTTデータ通信(株)は、通信技術の最先端を紹介する展示会“New Paradigm Exhibition '97(NPE '97)”を、都内江東区の本社ビルで開催した。会期は今日、明日の2日間、10:00~17:00まで。入場は無料だが、原則的には同社の招待状が必要となる。

 同展示会は、毎年テーマを設けて行なわれており、今年で4年目。今回のテーマは“システムセキュリティー”で、同社の技術を中心に、ネットワークにおける最先端のセキュリティー技術や、それを駆使した未来のサービスなどを紹介している。

 来場者は、まず受付で、個人を認証するために必要なパスワードの登録を行ない、専用ICカードを作成する。このICカードには、パスワードデータのほか、電子マネーが3万NPEぶん含まれていて(NPEは展示会用に設定された特別な単位)、個人を認証したり展示会で買い物のシミュレートをする時などに、リーダーに差し込んで使用する。ICカードの使用状況は、カード内に随時プログラミングされる。

 ICカードやパソコンを利用しながら、来場者が各展示を実際に体験できる仕組みとなっており、説明員による各展示のガイダンスも受けられる。フロアは“ビジネス・フロンティア”、“プライベート・フロンティア”、“ライフ・フロンティア”、“テクノロジー・フロンティア”などに分かれている。概要は次のとおり。

・ビジネス・フロンティア
 情報分析に始まり、情報収集、会議、稟議、資材調達まで、すべてをネットワーク化したビジネスモデルが、実際にシミュレーションできる。データウェアハウスを利用した意思決定の過程などが解説される。

・プライベート・フロンティア
 飛行機やホテルの、ネットワークによる予約などが体験できる。また、旅行先での美術鑑賞を想定した展示もあり、画像データの購入や、購入した画像の鑑賞も可能となっている。これらの支払いは、すべて電子マネーで行なう。

・ライフ・フロンティア
 選挙時の“電子投票”、行政機関に対する手続きをデジタル化した“電子申請”、インターネットや公衆網を利用した“バンキング”のシミュレーション。ICカードとパスワードで本人と確認されてはじめて、これらのシステムが利用可能となる。

・テクノロジー・フロンティア
 顔や音声で個人を認識する技術、暗号化、電子透かしなど、個人認証や電子商取引において必要な技術が展示されている。運用管理システムや緊急通報システムのコーナーもある。

 なお同展示会は、1月28~30日まで大阪市北区にある同社関西支社でも開催される。時間は10:00~17:00(ただし、28日は13:00~)。

 セキュリティーに関して、企画段階から、設計、構築、運用、管理にいたるまで、トータルにサポートしたい、と同社がいうように、生活を便利にする幅広い技術が展示されており、同社の企業としての底力を感じさせる。ただ、これらの技術はプロトタイプで、信頼性からいうとまだまだ心もとない。未来の通信技術に関心がある人は、ネットワークに頼らず、会場に足を運んでみるといいだろう。(報道局 浅野広明)

http://www.nttdata.co.jp/

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