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米大手各社が'97年10~12月期決算を発表、マイクロソフトが過去最高益

1998年01月22日 00時00分更新

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 米マイクロソフト社など4社が、'97年10~12月期の決算を相次いで発表した。

 米マイクロソフト社の'97年10~12月期('98年度第2四半期)の純利益は、前年同期比53パーセント増の11億3300万ドル(約1450億円)となり、過去最高益を記録した。また、売上高は、経済危機に見舞われたアジア地域で8パーセント減少したものの、ヨーロッパや北米で30パーセント以上の伸びを示したため、前年同期比34パーセント増の35億8500万ドル(約4600億円)となった。同社では、「アジアの経済危機は、'98年の見通しに影を落としている」とコメントしている。

 米コンパックコンピュータ社の'97年10~12月期(97年度第4四半期)の売上高は、前年同期比23パーセント増の73億2300万ドル(約9400億円)と、過去最高の売上高を記録した。これは、ヨーロッパ、アメリカにおけるパソコンの出荷台数が5割以上の伸びを示したためで、同期の純利益は前年同期比23パーセント増の6億6700万ドル(約850億円)と大幅増益となった。また、同時に発表した'97年通期の決算では、売上高が前年比23パーセント増の245億8400万ドル(約3兆1500億円)、純利益が41パーセント増の18億5000万ドル(2400億円)だった。同社では、「われわれの'98年は、アジアの経済危機にもかかわらず、力強いものになるだろう」という見通しを発表している。

 米IBM社の'97年10~12月期(97年度第4四半期)は、売上高が前年同期比2.5パーセント増の237億2300万ドル(約3兆円)、純利益は同3.4パーセント増の20億9300万ドル(約2700億円)となった。また、'97年通年の決算では、売上高は、ハードが横ばい、ソフトウェアが微減少となったものの、サービス事業が22パーセント増の193億ドルに伸びたために、全体で前年同期比3.4パーセント増の785億800万ドル(約10兆円)と過去最高を記録した。また、純利益は'96年に発生した特別損失を除外したものと比較して、同3.9パーセント増の60億9300万ドル(約7800億円)となった。

 半導体大手の米TI社の'97年10~12月期(97年度第4四半期)は、DRAM価格が急落したことや、研究開発費が増加したことにより、最終損益が2億8500万ドル(約360億円)の赤字となり、前年同期の2900万ドルから赤字幅が拡大した。また売上高は、前年同期比1.3パーセント減の24億2800万ドル(約3100億円)となった。'97年通期の決算では、売上高は前年比2パーセント減の97億5000万ドル(1兆2500億ドル)、純利益は18億500万ドル(約2300億円)と'96年の6300万ドルから大幅に回復した。同社では、「'98年も、戦略的な投資と積極的な展開を継続する」というコメントを発表している。(報道局 佐藤和彦)

米マイクロソフト社
http://www.microsoft.com/msft/html/earnq298.htm

米コンパックコンピュータ社
http://www.compaq.com/newsroom/pr/pr210198a.html

米IBM社
http://www.ibm.com/IBM/Finance/4q97earnings.html

米TI社
http://www.ti.com/corp/docs/pressrel/1998/4q97.htm

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