日本電気(株)は、“地球シミュレータ計画”(http://www.sta.go.jp./umi/seaearth/70722.htm)の一環として、最大性能が32TFLOPS(1秒間に32兆回の計算速度)以上、主記憶容量4TB以上を目標とする超高速並列計算機(ウルトラコンピューター)の基本設計を受注した。
地球シミュレータとは、科学技術庁が推進している計画で、地球環境問題の解決や自然災害に対する対策等への貢献を図るため、地球の未来を映し出す“仮想地球”をコンピューター上に再現し、地球の観測や地球変動のプロセス研究、シミュレーションを行なうもの。
今回同社が受注した、現状の約1000倍のシミュレーション精度を達成する超高速並列計算機の開発が、ポイントのひとつとなっている。現行のスーパーコンピューターの数倍の性能を持つベクトル型のCPUを、数千台並列に接続する計画で、2001年度の完成を目標としている。(報道局 桑本美鈴)
http://www.nec.co.jp/