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ロビン・ウィリアムズが新作映画PRのため来日記者会見

1998年01月21日 00時00分更新

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 米俳優、ロビン・ウィリアムズがブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン配給の映画『フラバー』のPRのために来日、記者会見を行なった。

 ロビン・ウィリアムズ演じる天才的な発明家・ブレイナード博士が、新物質“フラバー(フライング・ラバーから名付けられた)”を発明、さまざまな騒動を巻き起こすという物語。このフラバーはインダストリアル・ライト&マジック(ILM)の最新SFX技術と、CGで作られている。製作・脚本は、『101』、『ホーム・アローン』などで知られるジョン・ヒューズ、監督は『原始のマン』、『34丁目の奇跡』のレス・メイフィールド。'98年春休み公開予定。

 以下、ロビン氏の記者会見にて。

記者「この映画は科学を題材にしている楽しい物語だと思うが、最近、子どもの科学離れが懸念されていることについてどう思うか。また、この映画が子どもたちに与える影響は?」

ロビン氏「私の兄は科学を教えているが、“教える”という行為をとても楽しんでいるし、子どもたちが知識を付けていくのをみて、ますますやる気になる。自分自身、バイオケミカルと精神科学には興味があって勉強している。だから、科学者の友達が多いんだけど、彼らは自分の発見したことを話すときとか、5歳の子どもみたいになっちゃうんだ。ホントに楽しい人たちが多いし、科学や算数っていうのは、クリエイティブなことなんだ。子どもたちにも、ぜひそのことをわかってもらいたいね。アメリカには子ども向けの科学テレビ番組があるんだけど、すごくおもしろくてためになる。あの番組と同じように、科学をおもしろい、ってこの映画を見て思ってもらえたらいいな」

記者「'61年版(この映画は'61年にディズニーが製作した『うっかり博士の大発明 フラバァ』のリメイク)をお子さんと見たと聞きましたが、そのときのお子さんの感想は?」

ロビン氏「私の子どもは'61年版のバスケットボールのシーンで笑い転げてたね(フラバーをボールに塗ると、まるでスーパーボールのようになる)。新作は、フラバーがこんにゃくみたいになったことと、ロボットが出てきたこと、それとクルマが違うことぐらいで、あとはほとんど同じ内容」

記者「新しいフラバーの魅力は?」

ロビン氏「うーん、フレキシブルだよ(と言いながら、フラバーのおもちゃをいじくり回す)。性格もいいし、ヨガだってできる。ほらサタデーナイトフィーバーだって(と、ジョン・トラボルタがした有名なポーズをフラバーにとらせる)」

記者「フラバーはあとから合成するので、演技をするときはいかにもフラバーがあるように考えながら演じると思うんですが、かなり即興的な部分があったんじゃないですか?」

ロビン氏「フィジカルな面は自分の即興があったね。とくにフラバーができたときなんかね。でも、爆発のシーンとかは、やっぱりうまく合わせなきゃいけないから勝手な動きはできなかったけどね」

記者「天才科学者の役を演じたわけですが、もしご自分が天才科学者だったら、何を発明したいと思いますか?」

ロビン氏「うーん、もともと興味のあるバイオケミカルと精神科学を合わせたものを研究したいな。発明できたらな、と思うのは、下ネタじゃないモノって言う希望なんで、ホントにまじめに答えるけど、“人々が殺し合わないですむようなもの”を発明したいね。それが物質か細胞か、DNAかはわからないけど。こんな分野はないけど、興味深いテーマだとは思わないかい? 最後に、科学って言うのはほんの少しの思いつきが、とてもすばらしいものを生んだりするクリエイティブな分野だと思うよ」

 ロビン氏は、質問の合間に始終ギャグをとばし、お得意の声帯模写も披露。会場全体が、笑いに包まれた楽しい会見だった。ロビン氏の魅力もさることながら、SFXとCGで作られたフラバーは、その質感を出すのに何度も何度も修正を重ねたと言うだけあってすばらしいもの。一見の価値あり。'61年版のゴムみたいな質感とは異なり、ゼリーみたいにぷよぷよで、生き物として生命を吹き込まれたフラバー。キャラクター商品としても大ヒットしそうだ。(報道局 酒寄公子)

http://www.disney.co.jp/movies/

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