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インフォマティクス、3DCGペイントソフトを発売

1998年01月21日 00時00分更新

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 (株)インフォマティクスは、3DCGペイントソフト『Piranesi(ピラネージ)』を1月26日に発売する。Windows95/NT4.0対応(推奨環境はNT4.0)で、価格は12万8000円。

 3DCG作成ソフトなどでモデリングした画像のデータを、独自に開発したファイル形式“EPix”として処理することで、多彩なペイント作業を可能にしたという。EPixはTIFF形式を拡張したもので、各ピクセルに奥行きの値(Zバッファー値)とマテリアルID情報を持たせ、画像を奥行きのある空間として扱えるようにする。そのため、複雑なモデルが重なり合っているような画像でも、手前の(もしくは奥の)モデルだけペイントしたり、モデルとモデルの間に新たなモデルを配置するなどということも可能となる。

 前後関係を踏まえた“自動クリッピング”や、手前なら大きく、奥なら小さくというように、配置する場所によってモデルの大きさを自動的に割り出す“自動スケール変更”が行なえる。マッピングされているテクスチャーの入れ替えもでき、その際、テクスチャーの投影変換処理は自動的に行なわれる。また、1600点以上の画像ライブラリーを添付する。

 



 そのほか、同社代表取締役社長の長島雅則氏が、「これまでのペイントソフトはリアリティーを追求してきたが、表現手段はそれだけではない」と話すように、描画モードも豊富。エッチング、点描、水彩などイメージの異なる描画ができるほか、奥行きの情報を利用し遠くにあるものほど淡く見える“霧”をかけるモードも装備している。同社では、建築家やデザイナーを中心に、年間2000本の売上を見込んでいるという。

 ちなみにPiranesiという名称は、18世紀にローマで活躍した建築家・画家のGiovanni Battista Piranesiからとったもので、「Piranesiの描くローマの廃虚を表現できるようなソフトにしたいという意味を込めた」(長島氏)とのこと。(報道局 浅野広明)

http://www.informatix.co.jp/

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