このページの本文へ

NEC、マルチメディア機器向け64bitRISC型マイクロプロセッサーを発表

1998年01月20日 00時00分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷


 日本電気(株)は、マルチメディア機器向けに最適化した64bitRISC型マイクロプロセッサー『μPD30210GD-167(VR4310)』を製品化、2月にサンプル出荷を開始する。サンプル価格は5000円、5月から月産10万個の量産を開始する(量産価格は10万個受注時に1個2200円)。

 0.25μmCMOSプロセスを採用し、内部クロックは167MHz(外部最大83MHz)で作動。整数演算では100SPECint92、浮動小数点演算では75SPECfp92を実現したという。内部クロックの設定は入力クロックの1.5/2/2.5/3/4/5/6倍から選択できる。

 220MIPSという性能ながら、1MIPS当たり9.9円という優れたコストパフォーマンスを実現し、『VR4300』との上位互換性を保持するなど、VR4300からの乗せ換えも可能で、『VRシリーズ』用の開発環境やアプリケーションを継承でき、セットの性能向上も容易だとしている。また、MIPS命令セット“MIPS-I/II/III”に準拠し、ソフトウェア開発環境、アプリケーションの互換性とも、ほかのMIPS系のチップとも保たれているとしている。

 動作電圧は3.0~3.5V、消費電力は2.3W。チップサイズは6.59×4.87mmで、パッケージは120pinプラスチックQFP。

 同時に、VR4300のクロックを80MHzに抑え、コストの低減を図った『μPD30200GD-80-LBB(VR4305)』の製品化も発表した。2月から量産出荷を開始し、価格は10万個受注時で1個1400円。

 106MIPSの性能を持ち、動作電圧は3.0~3.6V、消費電力は1.5W。0.35μmプロセスを採用、チップサイズは8.76×5.16mm、パッケージは120pinプラスチックQFP。(報道局 井上哲郎)

http://www.nec.co.jp/

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン