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三菱、製品構造の最適化に遺伝的アルゴリズムを適用

1998年01月20日 00時00分更新

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 三菱電機(株)は、製品構造の軽量化設計に対し、最適化手法として遺伝的アルゴリズム(GA:Genetic Algorithms)を採用した『構造最適設計技術』の開発を発表した。

 遺伝的アルゴリズムと、古典的な最適化アルゴリズムを組み合わせたほか、計算対象となる複数の解析モデルを計算機のCPU(島)に分散し、それぞれの島で独立して解析を行なう“島モデル”型の並列化アルゴリズムによる高度な計算効率化を図った独自の“並列・ハイブリッド型GA”を開発。計算効率の向上や設計パラメーターの削減などで、計算速度を単純GAとの比較で約20倍高速化したもの。溶接構造を中心とする製品の板厚最適設計が可能になり、大幅な軽量化が実現できるという。

 同社では、同技術のレーザー加工機などへの適用を展開中で、レーザー加工機可動部では約25パーセントの軽量化が実現できるとしているほか、'98年度開発品へ反映し、2年後には各製作所の製品設計へ展開していくとしている。(報道局 井上哲郎)

http://www.melco.co.jp/

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