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芸能プロダクション太田プロがインターネットでお笑い番組を開始

1998年01月19日 00時00分更新

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 (株)太田プロダクションと(株)コードプロジェクトは、“インターネットでどこまで笑えるか”をテーマに、インターネットで“番組型お笑いコンテンツ”を企画・制作することを発表した。1月20日より下記のアドレスでサービス開始の予定。この記者会見の模様も、インターネットで中継された。

 日本電信電話(株)が技術面をサポート、(株)NTTアドが広告コンテンツの制作と販売を手がける。広告収入としては、バナー広告のほか、「番組内にスポンサー広告を取り入れたい」としており、金額的なところはまだ決まっていないが、新しい広告形態を考案中という。アクセス数などを見ながら、番組によっては有料にするなど課金システムを取り入れる予定だそう。また、新人芸人のライブ『噂のショータイム』を、NTTのISDN対応テレビ電話『Phoenix mini』を用いたビデオ・オン・デマンドサービス『ええぞう128ワールド』を通じて、試験的に提供する予定。

 ホームページの内容は、トップページに“太田プロ”と“犬田プロ”のふたつの文字が並ぶ。前者のほうにはタレントのプロフィールや、タレントのスケジュール、タレントへの応援のページなどのコンテンツが入っている。

 後者の“犬田プロ”のページには、東京で行なわれているライブ『噂のショータイム』の映像が見られるほか、太田プロが開催しているお笑いセミナーを一部紹介するコーナー、タレントが“あげたい”、“もらいたい”と思っているものをファンと交換するコーナーなどの常設コンテンツがある。そのほか企画モノとして、U-turnとノンキーズの『CMバトル』、スマイリーキクチの『殺してミシュラン』などのコーナーがある。

 「営業を始めた昭和38年当時は、お笑いというのは演芸場で見てもらうものだった」と太田プロの取締役社長、磯野勉氏が挨拶。「それがラジオ、テレビで流れるようになっていった。インターネットが急速に普及していっているが、お笑いコンテンツというのは非常に少ない。私たちが今までにないお笑いコンテンツを提供できるのではないかと思う」と自信を見せる。

 「“マルチメディアというのはコンテンツだ”ということを強く感じています。太田プロから明かるくて楽しい、意義のある中身を提供してもらえると確信している」とNTTの常務取締役マルチメディアビジネス開発部長、池田茂氏は、片岡鶴太郎や山田邦子、松村邦洋などベテランやU-turnなどの若手を多く抱える太田プロに期待を寄せていた。

 実際のタレントの反応はどうかというと、松村邦洋は、「ジャイアンツとか、日本の歴史とかのホームページとかやってみたいですね。でも、ここに来るまでインターネットというのが、どういうものかよくわかんなったんですけどね」という。

 羽賀研二は、自分に関する情報が、インターネットにどれくらい載っているか検索してみたとき、すごくたくさんあるのに驚き、司会者から「アンナさんに関することもありますね」と言われると、「別れちゃったら大変ですね」などと冗談ともホントともつかぬ口調で言っていた。「テレビ番組でマッキントッシュをもらったので、家でインターネットをたまに見たりするくらいです。アメリカのほうがもっとずっと進んでるし、ショッピングとかはずいぶん進んでて、そのうち、デパートのモノとか、インターネットで全部買えるようになるんじゃないかと思います。もっともっと、インターネットのことについて勉強しなくちゃな、って感じですね」と、前向きな姿勢を見せていた。

 一方、企画コーナーでコンテンツを制作する若手タレントのほうは、「インターネットを安く売ってくれる方がいたら……、え?インターネットじゃなくてアクセス? アクセスを買います???」とインターネットに関する知識はほとんどないものの、「絶対にほかの人に渡したくないです」と、名を売るための手段としては非常に注目しているようだった。(報道局 酒寄公子)

http://www.ohtapro.co.jp/

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