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“第4回ボイスメール利用文化フォーラム”開催

1998年01月19日 00時00分更新

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 日本電信電話(株)など13社が主催する“第4回ボイスメール利用文化フォーラム”が、本日東京で開催された。今回は、就職活動の情報交換にボイスメールを利用しているベンチャー企業(株)インターコミュニケーションズの西村誠司社長らの“ボイスメールで就職活動が変わる”という講演が行なわれた。

 ボイスメールとは、電話で送られる音声メッセージをボイスメールセンターに蓄積し、各自が電話で自分のメールボックスに届いた音声メッセージを聞くことができるというサービス。メッセージの蓄積、再生や、一斉同報や転送なども行なえる。

 (株)インターコミュニケーションズでは、'96年2月に慶應義塾大学の学生を中心に、ボイスメールを連絡用ツールとして利用した就職情報を交換する“就職ネット”を開設した。

 同ネットは、就職活動の過程で得られる情報を、ボイスメールを使って、交換することによって、就職活動を効果的に行なうことを狙いとして設立された組織。当初は、ボイスメールを学生たちに無料で使用させてきただけだったが、学生たちが自発的に「就職活動に利用したい」と、言い出してきたのが同ネット設立のきっかけだった、という。

 同ネットで交換される情報は、企業からの呼び出し電話の情報、その日受けた面接の形式や質問内容、試験問題の内容などで、1日に3回行なわれる就職セミナーの1回目の内容が、2回目が開催される前に流されたこともあったという。電子メールによる情報交換との違いとして、電話があればどこからでも情報の送受信が可能、最新の情報をセミナー会場の公衆電話からでも流せる、しゃべるだけなので時間がかからない、などの利点を挙げている。

 同ネットへの参加者は、'96年が156人、'97年が215人。今年開催された“就職ネット'99”では、入会後1週間は無料、3月までは月額基本料2300円、通話料が電話料金とは別に1分10円、4~8月の5ヵ月間が一括1万円、という料金を設定している(詳細はhttp://www.246.ne.jp/~ss-net/)が、収益的には厳しい状況で、「まだまだ実験段階」と同社の中島毅雄社長は述べている。(報道局 佐藤和彦)

http://www.sphere.ad.jp/ons/vmcf.html

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