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大手パソコン通信通じ海賊版ソフトを販売した会社員を書類送検

1998年01月12日 00時00分更新

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 コンピュータ関連会社が理事を務める(社)コンピュータソフトウェア著作権協会によると、愛知県警生活経済課と半田署は9日、大手パソコン通信とインターネットを利用して、パソコンソフトの海賊版を販売した名古屋市在住の24歳の会社員男性を著作権法違反の疑いで名古屋地検半田支部に書類送検した。

 同会社員はニフティ(株)が運営するパソコン通信“NIFTY SERVE”の掲示板に「ソフトいろいろ激安です」などのメッセージを掲載し、詳細はインターネットのホームページで紹介、購入希望者と電子メールで連絡を取り合ったという。1枚のCD-Rに画像処理ソフト『Adobe Photoshop 4.0J』や『Windows95』、『WindowsNT 4.0』などのソフトを無断でコピーし、販売。ソフトは著作権法とソフトに添付されている使用許諾契約書に定められた条件で使用しなければならず、コピーを他人に譲渡して、自分でも保持するのは違法とされる。

 同会社員は'97年6月中旬ごろから9月末ごろまでに約60枚、約60万円を売り上げた。9月25日には、家宅捜査が行なわれ、パソコン本体とノート型パソコン、外付けHDD、MOドライブ、CD-Rライターなどが押収されている。

 NIFTY SERVEの掲示板では、著作権を侵害する行為などは禁じている。「内容をチェックし、不適切なものは削除しているが、『いいものがあります』といったような抽象的な表現による掲示まではチェックできない」(同広報)という。

 また同協会によると、内容のチェックを受けないインターネット上で注文の電子メールをやりとりするといった、著作権侵害行為の匿名化、巧妙化が最近目立っているという。海賊版の購入者側にも、「著作権侵害の助長行為にあたるので、やめてほしい」と呼びかけているという。(報道局 若名麻里)

問い合わせ:TEL.03-5976-5178

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