このページの本文へ

米IBMが、企業全体での“ISO 14001統合認証”を取得

1997年12月11日 00時00分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷


 米IBM社は、世界の製造・開発拠点28ヵ所が、環境マネジメントの国際標準規格“ISO 14001統合認証”を取得した、と発表した。同社では'96年末に、それまで事業所ごとにISO 14001の認証を進めていたのを、グループ全体での取得へと方針転換していた。世界的規模での、統合認証の取得は、世界でも初めてのことだという。今回の認証は、英国のBureau Veritas Quality International(BVQI)が行なった。

 この米IBM社の発表を受けて、(株)日本アイ・ビー・エムは、都内で記者会見を行なった。“ISO 14001統合認証”について、同社では、藤沢、野州、大和を含む11事業所はすでに認証手続きを完了した。また、残る17事業所も'98年中に統合認証に追加されることになっている。

 同社の山本和夫常務は、地球温暖化防止京都会議で合意された炭酸ガスの削減目標に関し、「IBM全体では、'90年から'96年にかけて、炭酸ガスの排出量を43パーセント削減することができた。しかし、これはIBMの努力による部分もあるが、事業の縮小によって削減できた部分も大きい。合意内容では、2010年までに削減することが目標とされているが、1企業の努力だけでなく、国や消費者などの協力がなければ目標達成は厳しいのではないかと思う」とコメントしている。

 また、IBMの環境に関する事業報告書“IBM環境プログレス・レポート1997”も合わせて発表した。

 同レポートには、全世界のIBMの有害廃棄物量('96年に約60万トン)、IBM全体で過去5年間に環境問題に関して支払った罰金(34件で合計10万900ドル)など、通常では開示しないようなデータも記載されている。(報道局 佐藤和彦)

http://www.ibm.com/

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン