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ロータス、Java環境の日本語対応について技術説明

1997年12月10日 00時00分更新

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 ロータス(株)は、アプレット統合製品『eSuite』をはじめとするJavaの日本語開発環境に関する技術説明会を開催した。当日は、eSuiteの北米以外のすべての言語対応の技術開発と翻訳に関する総責任者である、取締役Java国際開発事業部長の柳谷良介氏が来日し、eSuiteとJavaの国際化について解説した。

 同氏は、eSuiteの必要性のひとつとして電子メールを挙げ、「電子メールが普及している現在、社内全員にメールを送らなければならないが、一般企業内でPCに詳しくない人は40~70パーセントを占めている。この人たちのために、ひとつの統合された製品を提供する」と語った。

 Javaが日本語入出力に問題があると言われていることに対しては、「JDK1.02やJDK1.1では、日本語がうまくいかないと言われているがそんなことはない。きちんとプログラムを作れば可能だ」と強調した。また、Lotus社はJDKのさまざまな機能拡張を行なっているが、拡張した機能はJDKのいずれかのバージョンの仕様に従って書き直す予定で、偽者の独自のJDKは作らないと説明した。

 そして製品の国際化について語り、「これからは、日本語対応だけを考えるのではなく、世界同時発売など国際化に努める必要がある。バグフィックスやインターネット配信などを同時に行なうためにも、並行開発をしなければならない」と、バンドルファイルや、日付、通貨、数字などの表記を、各国の言語ごとに切り替えるロケール対応など、Javaが最初から国際化に対応して使えるようになっていることを説明した後、「Javaは現在すでに実用的開発環境であり、JDK1.2を待つ必要はない。いまプログラム開発をすることが大事である。どんどんプログラムの作り込みを始めてほしい」と締めくくった。

 なお、eSuiteの今後のスケジュールとして、12月末に米国にてWorkPlaceβ版(英語)を、'98年1月ごろにDevPackβ版とWorkPlace正式版(英語)を、'98年3月ごろにDevPack正式版とWorkPlace日本語版をそれぞれ提供する予定。

 また、同社は同日、『ロータス ノーツポンプ R2.5』の発売日と価格を明らかにした。発売は'98年1月30日で、価格は98万円。(報道局 桑本美鈴)

http://www.lotus.co.jp/

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