人気フュージョン系バンド『カシオペア』のキーボード担当向谷実は、約2年前から電車運転シミュレーションソフト『Train
Simulator』を作成している。そのソフトが徐々に人気を集めシリーズ化、ついに売上の合計が25万本を突破した。この日ホテルパシフィックメリディアン東京で行なわれた25万本突破記念パーティーには、音楽業界やソフトの作成に携わった鉄道関係者約150人が集まり、向谷に25万本突破の祝福および今後のエールを送った。
パーティーにはマイクロソフト(株)代表取締役会長の古川亨氏やアップルコンピュータ(株)代表取締役社長の原田永幸氏らも参加、軽快なトークで向谷に祝辞を送っていた。
Train Simulatorは、パソコン上で実際に電車を運転している気分が味わえるもの。電車の走行速度を自分で調節し、決められた時間内で次の駅までたどり着かなくてはならない。また、停車位置なども細かく決められていたりして、器用さや熟練さが問われるのだ。繰り返し続けているうちに上達していく様が自分の目で確かめることができるあたりがマニアの間で静かにブームになり、売上は徐々に向上。向谷が'95年から作成を始めたTrain
Simulatorは、発売間近の最新作でついにシリーズ10作目になった。
最新作は西武新宿線沿線がモデル。走行状態をより忠実に再現している映像も格段に良くなり、向谷の自信作だ。Windows&Macintosh対応のハイブリッド版で、12月17日発売。価格は5800円。
また、現在向谷はTrain Simulatorの攻略本を執筆中。さらに来年3月には、専用のコントローラーも発売される予定だ。(週刊アスキー 宮澤聖子)