WWWコンソーシアム(W3C)は、Web用のマークアップ言語『XML(eXtensible
Markup Language)1.0』の標準化作業を進めていたが、12月8日、W3Cディレクターの承認を受け、プレ認定版としてリリースした。
XML1.0は現在広く用いられているマークアップ言語『SGML』の基本仕様を持ったWeb版。プロバイダーの要求を数多く取り入れており、産業に適した構造、メディアやベンダーによらない中立性、マーケティング対応、Webコンテンツの加工対応などの特徴を持つ。SGMLに比べ、操作性が向上し、理解しやすくなったという。また、UTF-8/16の文字コードをサポートし、ヨーロッパおよびアジアの言語にも完全対応。マイクロソフトやサンマイクロシステムズ、アドビ、ネットスケープなどの開発者を含む“W3C
XML Working Group”が開発にあたっている。
同言語が正式な言語として認定されるには、3つの段階を経なければならない。まずWorking
Groupが草案を作成すること。次に草案がW3Cディレクターに提出され、承認されること。最後にW3Cのメンバーによる投票を受け、承認されること。今回XML1.0は第2段階を通過したことになる。6週間におよぶ再試験とW3Cメンバーの承認を経てはじめて、W3Cが正式に認定した言語となる。(報道局 浅野広明)
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