インフォミックス(株)は、プレスカンファレンスを開催し、オブジェクト・リレーショナル・データベース『INFORMIX-Universal
Server日本語版』の出荷の開始を発表した。同時に、米国インフォミックス・ソフトウェア社会長兼CEOのBob
Finocchio氏および同社Asia/Pacific担当副社長兼インフォミックス(株)代表取締役社長のWilliam
James氏が今後の戦略について述べた。
米国インフォミックス・ソフトウェア社は、今年の第1四半期に1億4000万ドルの赤字を経上し、業績が低迷していた。11月までに、'94年からの決算の改定を完了して米国株式市場のNASDAQの上場基準をクリアーし、クレディ・スイス・ファースト・ボストン系列会社主導の5000万ドルの株式投資を受け入れるなど、財政基盤を整えた。今後、ハイエンド分野のデータベース技術でリーダーシップをとっていくとし、具体的なライバルとしてはIBMとオラクルをあげた。
日本では今年の夏から直販制度をやめ代理販売のみ行ない、国内の300のパートナーとの信頼性の回復を図っているという。「市場はオラクルとマイクロソフトに占有されていて、今後インフォミックスと積極的につきあっていきたいというパートナーはいるのか?」という質問に対しては、「強力なパートナーである富士通や日本電気(株)が『インフォミックスの技術なしには、ハイエンド分野で必要な要件が満たせない』とコメントしている」(James氏)といい、特にデータウェアハウス分野でのスケーラビリティーにおいて他社よりも優れていると語った。
「インフォミックスが苦戦しているのは、財務管理上の問題で、製品に問題があったわけではない」と、米サイベース社CEO米サイベース会長兼CEOのMichell
Kertzman氏も12月の来日の際にコメントしており、新生インフォミックスの今後が期待される。(報道局 若名麻里)
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