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イトーキが文書管理システムのデジタル化に向け、米企業と合弁会社設立

1997年12月02日 00時00分更新

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 (株)イトーキは、米FastLink International社(FLI)との合弁会社を12月15日に設立すると発表した。社名は“ファーストリンク ジャパン(株)”。資本金は3000万円で、出資比率は50パーセントずつ。社長にはイトーキの森信義氏が、会長にはFLIのBarbara Eliott社長が就任する。今回の合併は、EDMS(Electric Document Management System)と呼ばれる、コンピューターを利用した文書管理システムを日本に積極的に導入したいという両社の思惑が一致したもの。当初は社員6名の布陣でスタートし、5年間で30億円規模の売上を見込んでいる。

 新会社は、文書管理システムをデジタル化するためのコンサルティングをはじめ、文書管理ソフトの開発・販売、既存文書のデジタル変換サービスなどを行なう。'98年2月1日には、米TCI-Intessera社が開発した文書管理ソフト『Vue Finder』の日本語版を発売する予定。同ソフトは、もともとアメリカの防衛機器の製造に必要なマニュアルなどを保管・管理するためにつくられたソフトで、CALSに対応している。暗号化、圧縮化による安全性の高さと検索スピードの速さが売りという。価格は未定。

 イトーキは、オフィス家具メーカーとして100年以上の歴史を持つ。ファイリングシステムについても長年研究を続けていて、関連会社の(株)イトーキファイリング研究所を通じてサービスを提供している。一方のFLIは、'95年に設立されたベンチャー企業で、EDMSを武器に毎年確実に売上を伸ばしているという。(報道局 浅野広明)

http://www.itoki.co.jp/

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