ソニーが富士写真フイルムと共同開発した、次世代フロッピーディスク『HiFD』のメディアおよびドライブの実機が公開された。規格自体はすでに発表されていたが、実際に動く製品をユーザーが見ることができたのは、今回のCOMDEXがはじめて。
HiFDは、従来の3.5インチFDと同じ大きさのメディアに200MBものデータを記録できるというもの。読み込みスピードが最大3.6MB/Sと高速で、MPEG動画ならば、メディアからデータを読み込みながらリアルタイムで動画を再生することができる。ソニーブースでは、実機の展示のほか、MPEG動画の再生デモなども行ない、注目を集めていた。
また、従来のFDともメディアの互換性があり、HiFDドライブは1.44MBのFDへの読み書きが可能。会場には内蔵型、外付け型の両タイプのドライブが展示されており、すでに発売準備が整っていることがうかがい知れた。
同規格へは、ソニーと富士写真フイルムのほかにも、ALPSなどが参加を表明している。日本ではいまひとつ伸びなかったZIP(メディアは100MB)やSuperDisk(120MB)との競争、また3.5インチFDを開発したソニーが音頭をとっていることも合わせて今後の動向が注目される。(週刊アスキー編集部 加藤弘晃)