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IEEE1394対応のデバイスベイ登場!

[COMDEX]次世代インターフェイスUSB&IEEE1394に注目

1997年11月18日 00時00分更新

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ヤマハのUSB対応オーディオコンポ



 日本でもNECが製品を発表して注目を浴びているUSBは、複数の関連メーカーが集まってパビリオンを形成してブースの一角を占めたものの、ここには開発ツールなどのメーカーが多く、新しいデバイスを見ることはできなかった。が、それでも関連メーカーが増えたことは、USBの裾野の広がりを感じさせるものだ。周辺機器メーカーが多いSandsEXPO会場の半分を回ったところ、ジョイスティックやキーボード、マウスのUSB版、ハブ機能付きモニタはすでに常識化しており、種類も増えていた。

 注目のデバイスは日本のヤマハブースで発見した「Personal Media Player」だ。これはUSBインターフェイスを持ったオーディオコンポで
●AM・FMチューナ
●5ディスクのCDプレーヤ
●パワーアンプ
●DSP
の各機能を持ったもの。もちろん単体でもオーディオコンポとして使えるが、USBを介してPCに接続すると、PCからコンポの操作ができるのが特徴。チューナの受信局の選択、CDプレーヤの操作、ボリューム操作、PCからのオーディオ出力などができる。内蔵DSPのプログラムをPC側で選択して、サラウンドなどのエフェクトもかけられる。

 もちろん、基本はオーディオコンポなので、サウンドクオリティはPCのそれとは比較にならないが、PCとの融合がより進めばコンポ側の負担(部品点数や内蔵CPUの処理レベル)が減り、価格が下がるなどのメリットも考えられる。

 担当者によると「ずっとPCの前で作業をするようなユーザーを対象にした、PCとの親和性が高いオーディオコンポ」がコンセプトで「来場者からアンケートをとって、求められる機能などを今後煮詰めるための参考出品」とのこと。また「日本市場を考えるなら、これにMDプレーヤが加わり、ダビング時の曲順やインデックスの入力などもPC側で行なうこともあり得る」という。

 日本でもシャープやソニー、松下電器などのオーディオメーカーがPCと接続するオーディオ製品を出しているが、このヤマハの取り組みはその一歩先を目指したものと言えるだろう。

IEEE1394対応のデバイスベイ登場!



 デジタルビデオカメラですでにおなじみのIEEE1394を、昨年に続き関連メーカーが集結した「1394TA(Trade Association)」ブースでチェックした。

 デジタルビデオカメラで実績のあるソニーは、新しいカンファレンス用ビデオカメラやソフトウェアのDVコーデック、1394のケーブルを延長するシステムを出展した。ケーブル延長システムは、PCはともかく、1394がビデオやテレビなどに実装されて家庭に入ってきたとき、家庭内を引き回すには4mそこそこのケーブルでは足りないため、最大100mまで延長できるようにするもの。Ethernetで使われるUTPケーブルや光ケーブルを使っている。

 ヤマハは1394上のオーディオ・MIDIプロトコル「mLAN」の規格決定を受けて、これまでソフトウェアで行なっていたプロトコルの処理をハードウェアで行なうためのアプリケーションチップを新たに開発した。最大8チャンネルのオーディオを同時に扱える。これによりPC側の不可が大きく軽減されることになる。ブースではこのチップを実装したDVDプレーヤやCDプレーヤ、シンセサイザ、デジタルミキサなどが展示されていた。

 これらに混じって、1394を使った新しいインターフェイス「デバイスベイ」が展示されていた。デバイスベイはIntelやCompaq、Microsoftが提案する周辺機器用のインターフェイスで、CD-ROMドライブやHDDなどの外部記憶装置を、電源が入ったままで抜き差し(ホットスワップ)できるのが特徴。周辺機器をより手軽にハンドリングするための規格だ。電気的なインターフェイスにはUSBや1394を使用し、コネクタやベイの形状が決められている。今回は規格提案メーカーのCompaqが直々にデモを担当。MaxtorのHDDや東芝製CD-ROMドライブだけでなく、富士通のMOなども用意され、実際にホットスワップするデモが行なわれた。

 USBとIEEE1394、デバイスベイはWindows98での正式サポートが約束されている。写真や詳細な情報は、月刊アスキー1月号で。(月刊アスキー 浅野純也)

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