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日立、CrusoeとMobile Linux搭載のインターネット端末を発表

2000年12月09日 19時20分更新

文● 編集部

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(株)日立製作所は8日、Linux OS『Mobile Linux』とCrusoeプロセッサー『TM3200』を搭載したインターネット情報端末『日立インターネットアプライアンス FLORA-ie 55mi(ゴーゴーミー)』を発表、11日に販売を開始する。出荷開始時期は12月中旬。

製品写真
『日立インターネットアプライアンス FLORA-ie 55mi』

同製品は、CPUに米トランスメタ社のTM3200-400MHz、OSにトランスメタのMobile Linuxを採用し、64MB(最大192MB)のメモリー(SDRAM)、10.4インチTFT液晶ディスプレー(解像度800×600ドット64万色表示)を搭載。PCカードスロット(TypeII)を2つ、USBポートを2つ装備する。また、HDD非搭載のディスクレス設計となっており、48MB(最大128MB)のコンパクトフラッシュ(CF)にLinux OSを圧縮して格納。さらに、抵抗膜式のタッチパネルと手書き文字認識ソフト『てが~る』を装備し、専用スタイラスペンにより文字入力が可能。バンドルソフトとして、ウェブブラウザー『Netscape 4.76』、電子メールソフト『Sylpheed』、FEP『canna』を添付する。

製品写真
クレードルが付属する

本体サイズは、幅280×奥行き220×高さ25.8mm。本体重量は約1.25kg。バッテリーは、ACアダプターのほか、Sサイズ(駆動時間が3.5時間)またはLサイズ(同7時間)のリチウムイオン電池を利用できる。オプションの通信機能として、11Mbpsの無線LANアダプター、100BASE-TX/10BASE-TのLANアダプター、56kbpsのFAXモデム(V.90)、PDC/PHSアダプターを用意する。カスタムメイドに対応し、価格は500台ロット時で9万7800円(通信機能とバッテリー非搭載)。また、キーボード、マウス、電源ケーブルを接続可能なクレードル(台座)が付属し、64MBのCF、Sサイズのバッテリー、LANアダプター、FAXモデムを搭載した開発評価用モデルが13万6800円。

なお、同製品は、組み込みLinuxの開発会社であるモンタビスタソフトウエアジャパン(株)が開発協力し、パワーマネージメントやランタイム性能の向上など、Linuxのチューニングを行なったという。低消費電力のCrusoeプロセッサーやCFに格納可能なMobile Linuxを採用したことにより、最大7時間のバッテリー駆動(Lサイズ搭載時)を達成したとしている。

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