Compaqは10月9日、Itanium搭載サーバへのアクセス権を提供するサービスを開始した。このサービスは、開発者向けにさまざまなOS/ハードウェア環境を無料提供する「Test Drive Program」の一部として実施される。これにより開発者は、IA-64 Linuxが稼動するItanium搭載サーバに実際にログインして、プログラムを実行することができる。
提供されるマシンの名前は“Blazer”。CPUはItanium-666MHz×4、メインメモリは2GBという搭載したパワフルなサーバだ。
Itaniumは、Intelがx86アーキテクチャの後継として開発を進めているIA-64アーキテクチャのプロセッサ。IA-64は64ビットアーキテクチャで、命令セットもまったく新しいものになっているため、x86対応の既存のプログラムがうまく動作しない可能性がある。Test Drive Programを利用すれば、開発者はItaniumの出荷前に問題を把握・修正できることになる。
Test Drive Programでは、Itaniumマシンのほかにも、Alphaプロセッサ搭載マシンなどさまざまなハードウェアを提供している。OSも多種多様で、CompaqのTru64 UnixやOpenVMS、Red Hat Linux、SuSE Linux、Debian GNU/Linux、Kondara MNU/Linux、FreeBSD、Windows NT/2000などが提供されている。
開発者に対してIA-64搭載マシンを提供するサービスは、Compaqのほかに、VA Linux Systemsも実施している。同社が運営するオープンソース開発のサポートサイト“SourceForge”では、さまざまなアーキテクチャでコンパイル環境を提供するサービスを行なっており、そこでIA-64サーバを利用することが可能になっている。