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SGIのファイルシステム「XFS」のベータ版リリース

2000年09月28日 16時01分更新

文● 植山 類

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 SGIのファイルシステム「XFS」Linux版のベータがリリースされた。

 XFSは、IRIX (SGIのUNIX)のファイルシステム「EFS」に性能の限界を感じたSGIが、より高い性能とスケーラビリティを求めた結果開発されたファイルシステム。メタデータをB+ツリーで効率的に管理する。ディスクアクセスの並列化とシーク時間の短縮を目的にディスクを0.5GB~4GBの単位で分割処理する「アクセスグループ」の導入や4GBを超える巨大ファイルのサポート、数1000エントリ以上の巨大ディレクトリの効率的なサポートなど、多くの技術が活用されている。IRIXには1994年から採用されている。

 Linuxの一般的にユーザーにとって、XFSの一番の利点は、ジャーナリングのサポートだろう。ジャーナリングは、ファイルシステムのメタデータの更新をログに記録しておく機能で、突然のクラッシュでも、ログを「リプレイ」することによりファイルシステムの一貫性を保つことが可能になる。現在Linuxで主流のExt2ファイルシステムはジャーナリングをサポートしておらず、これがクラッシュすると、キャッシュにしか保存されていなかった重要な情報が欠けてしまい、修復プログラム「fsck」を実行して正常な状態に直さなければならない。この処理は、大規模なファイルシステムでは長時間を要するため、クラッシュ後のダウンタイムが長くなる大きな要困だった。

 SGIがXFSをLinuxに移植すると発表したのは、1999年5月。そのあと、Hans Reiser氏らによるReiserFSがSuSE LinuxやKondara MNU/Linuxに採用されるなど、状況は変化している。ReiserFSは高速かつジャーナリング機能を備えたファイルシステムで、採用実績を重ねており信頼性もかなり高い。XFSとReiserFSの特徴は異なる部分があるものの、一般ユーザーレベルではXFSに近いものがすでに存在するといえる。

 XFSのソースコードはSGIのWebサイトからダウロードできる。ただしベータ版のコードは、ファイルシステムの破壊という致命的な結果をもたらす可能性があるため、試用する場合はバックアップを万全にするべきだ。

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