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今、注目されているインターネットデータセンター

2001年02月10日 00時00分更新

文● ASCII network PRO

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IDCのすべてのサービスをフルラインナップで提供!

 メインフレーム系のアウトソーシングセンターからIDCサービスを展開する富士通は、現在群馬県館林市および兵庫県明石市でデータセンターを運営している。インターネットが普及し始めた1995年にホスティングサービスを開始し、1999年11月にIDC事業に参入した。総床面積は総計1万5000平方メートル。同社の@niftyやInfowebが利用しているネットワークインフラ「FENICS」がバックボーンである。

 データセンター運営で15年培ったアウトソーシング力、メーカーならではの最新の技術力、プロバイダ事業で整備したネットワークインフラを備える富士通では、回線接続からサーバ運用、SI、ASPを含めたアプリケーション開発・運用まで、すべてのIDCサービスを企業のEビジネスソリューションとしてトータルに提供している。特に、アプリケーションは、基幹業務(ERP)やオフィス業務だけでなく、B to Bにも対応したさまざまなサービスが提供されており、単にEビジネスというよりは、インターネットを利用した業務の効率化を図ったソリューションにもなっている。もちろん、B to C(EC)に向けたアプリケーションサービスも充実しており、特に@niftyと連携したサービスは、「市場」まで組み込まれたソリューションである。

 本文でも記載したように、国内では富士通のような「フルラインナップのサービスメニュー型のIDC」の是非が争点になっているが、その点に関し、同社ネットワークサービス本部事業推進統括部販売促進部池田尚義担当部長は、「トータルサービスにしか対応しないわけではない。トータルにサービスできる技術、施設、人材、ノウハウを持っているだけ」と語る。トータルなソリューションを望む既存の企業顧客を「ビジネスの現場」という側面からしっかりサポートしていくことはもちろん、ベンチャー企業やドットコム企業も大歓迎というわけだ。

 なお、富士通というブランド、トータルなサービス提供ということで、一見「高いのでは?」というイメージが先行するが、実はそうではないということだ。ハウジングのラック貸しは1/4から(10万円)、回線接続は128kbps(3万円)から対応する。

 IDC事業は、今後全国展開するということである。現在関東圏では館林センターが中心だが、顧客の利便を改善するために、近々東京(武蔵小杉)にIDCを建設する計画だ。

(お話を伺ったのは富士通 池田尚義担当部長)

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